2019年5月 4日 (土)

▲1四歩

時刻は17時を回り、99手目▲1四歩まで進みました。難解な中盤戦が続いていますが、現局面は持ち駒が多い、先手がペースを握っていると見られています。

▲1四歩までの消費時間は▲永瀬七段1時間26分、△高見叡王1時間34分。

永瀬七段

◆風頭(かざがしら)公園◆

風頭山にあり、ハタ(凧)揚げの名所として市民に親しまれている公園。幕末の英雄・坂本龍馬の銅像があり、展望台からは長崎の港を一望できます。

散策
(本日の午前中、佐々木大五段と水町女流1級は長崎市内を散策)

上野彦馬の墓
(上野彦馬の墓。日本最初の戦場カメラマンで、坂本龍馬や桂小五郎など写真が有名)

展望台

展望台

坂本龍馬
(坂本龍馬の銅像の前にて)

坂本龍馬の真似

花月の3階「富士の間」では、佐々木大地五段と水町みゆ女流1級による大盤解説会が始まっており、すでに満席に近いほど席が埋まっています。

大盤解説会

佐々木大地五段
(大盤解説を務める佐々木大地五段)

水町みゆ女流1級
(聞き手の水町みゆ女流1級)

大盤解説会
(開始直後から大勢のファンが会場に訪れていた)

バナナチップス
(参加者に贈られるナチュラルローソンのバナナチップス)

Photo_3

時刻は16時を回りました。▲4五歩の仕掛け以降、先手の永瀬七段が攻め続ける展開でしたが、高見叡王も負けじと歩の連打で手番を取り、△6五歩と反撃に出ました。

脇謙二八段
(継ぎ盤を使って本局を検討する日本将棋連盟常務理事・脇謙二八段)

第3局の対局場「花月」は、長崎県長崎市にある料亭。創業は1642年(寛永19年)。江戸時代、丸山遊郭は「天下の三大遊郭」とうたわれ栄えた不夜城のひとつです。江戸から幕末、明治と長崎を舞台に活躍した国際人の社交場でもあり、文人墨客も数多く訪れた場所です。

広さ800坪の庭園、長崎伝統の卓袱(しっぽく)料理のほか、「集古館」には歴史的な文化財が数多く展示されており、宴会場や披露宴会場で使われることもあります。1960年(昭和35年)には長崎県の史跡に指定され、いまでは全国的に珍しい「史跡料亭」として営業しています。

史跡料亭花月

廊下

庭園
(対局室から見える庭園)

集古館
(貴重な文化財が並ぶ「集古館」)

【史跡料亭 花月】
http://www.ryoutei-kagetsu.co.jp/

15時になり、両対局者におやつが運ばれました。ふたりともスイーツ3種に、飲み物2種ずつ選んでいます。

高見叡王のおやつ

◆高見叡王のおやつ◆

  • プレミアムロールケーキ
  • とろけるティラミス
  • 焦がしはちみつカラメルのカスタードプリン
  • オレンジジュース
  • ラテマキアート

永瀬七段のおやつ

◆永瀬七段のおやつ◆

  • ビターチョコエクレア
  • とろけるティラミス
  • もっちりとした白いたい焼き
  • オリジナルブレンドコーヒー
  • チョコチーノ

※ウチカフェスイーツはローソンの商品です。

▲4七金

▲4五歩の仕掛け以降も、両者の指し手は止まらず、開始1時間で65手目▲4七金まで進みました。永瀬七段の一気の攻めに対し、高見叡王が徹底抗戦の姿勢を見せています。まだ形勢の評価値に大きな差はついていないようです。

高見叡王

高見叡王
(高見叡王は13時50分の入室)

高見叡王
(タイトル防衛に向け、この第3局で流れを変えられるか)

高見叡王
(高見叡王が駒袋を開け、両者が駒を並べ始める)

永瀬七段

高見叡王

開始前
(13時55分、駒を並べ終え、あとは開始を待つのみとなった)

立会席
(開始20分前の対局室)

対局時計
(前局まで違い、第3局の持ち時間は各3時間)

見届け人
(右は第3局の見届け人・泉山直哉さん。深浦九段が話しかけて緊張をほぐす)

永瀬七段
(13時46分、永瀬七段が先に入室)

永瀬七段
(現在2連勝。初のタイトル獲得まであとふたつ)

カットバナナ
(すでに盆の横にはカットバナナが添えられている)

▲4五歩

本局は相居飛車。矢倉模様の出だしから▲6七金左、△4三金左と両者バランス重視の駒組みで進めています。そして14時22分、早くも永瀬七段が▲4五歩と仕掛けました。