第5期七番勝負第5局 Feed

2020年7月23日 (木)

48

18時、この局面で永瀬叡王が21分使って夕食休憩に入りました。消費時間は、▲永瀬2時間21分、△豊島1時間38分。対局は18時30分から再開されます。普段の対局と再開時刻が違いますのでご注意ください。両対局者の夕食は叡王戦記念特別メニュー「鳩やぐら」です。

151_800

(叡王戦記念特別メニュー「鳩やぐら」。本局の対局者のため作ってもらった特注のお弁当だ。器にあるは「みろく庵」は数年前から将棋メシに注目していたなら知っているだろう。鳩やぐらの前に主に定食を出前しており、2019年に惜しまれながらも閉店。閉店時に器を鳩やぐらに譲った)

46

控室では対局立会人の塚田九段と、文春オンラインで観戦記を執筆するプロポーカープレーヤーの木原直哉さんが盤をはさんで検討しています。図の△3三桂の局面で、「豊島さんは自分がいいと見て、決めにいっている」と塚田九段は話します。▲8五竜が味よく見えますが、△9四角があります。

147_800(対局立会人の塚田泰明九段)

148_800(プロポーカープレイヤーの木原直哉さん。学生時代は将棋部に所属していた)

146_800

本日の東京・将棋会館は道場はお休み、1階の販売部が営業していました。

141_800 (書籍、盤駒、扇子などの将棋用品が販売されている)

139_800

(本局の挑戦者である豊島竜王・名人のボブルヘッド人形が販売中)

37どちらも飛車先を突破して、成駒を作る激しい戦いになっています。

ここで後手の豊島竜王・名人が30分以上の考慮。△7八と▲同銀△3二金が無難で自然に見えますが、ニコニコ生放送ではほかに△5四桂なども検討されていました。

109_800 (豊島竜王・名人が時間を使って△7八と)

本日の千駄ヶ谷は不安定な天気。東京・将棋会館と、すぐそばにある鳩森八幡神社の様子です。

001_800

(鳩森八幡神社)

005_800 (将棋堂)

021_800

025_800

(将棋会館)

035_800

(叡王戦のポスターが張られている)

今期叡王戦の第4局までの結果と手数を見てみると、第2局から、200手以上の長期戦が続いていることが分かります。今期の叡王戦七番勝負の総手数が、番勝負全体での長手数記録を更新するのではないかと控室で話題になっていました。

本局はどうなるでしょうか。いまのところは、激しい流れになっています。

List

Photo

21図の▲8二歩で後手駒損確定。普通は失敗でしょうが、以下△8六飛▲8一歩成△同飛と我慢して、次の△8六歩を狙って大変なようです。

24

後手としては、△8六歩~△8七歩成が間に合えば逆に駒得になり、しかも8筋突破も約束されます。先手はその2手を許さないように、うまくフォローできれば、桂得が残ります。両雄並び立たずで、どちらか一方だけがポイントを挙げられそうで、序盤に見えて早くも勝負どころといっていいでしょう。

対局立会人の塚田九段は「(後手)豊島竜王・名人の研究なのでしょうね。全く同じというわけではなく、▲3七桂に代えて▲3八銀の形かもしれないけど」。

118_800

048_800