第4局は千葉県浦安市で開催
伊藤匠叡王に斎藤慎太郎八段が挑戦する第10期叡王戦五番勝負は、挑戦者が開幕局を制した後に叡王が2連勝しました。伊藤叡王が初防衛を決めるか、斎藤八段がフルセットに持ち込むか。第4局は5月26日(月)、千葉県浦安市「ハイアットリージェンシー東京ベイ」で行われます。
立会人は佐藤康光九段、記録係は吉田響太三段(所司和晴七段門下)。現地大盤解説会(事前申し込み締め切り済み)は三枚堂達也七段と和田あき女流二段が担当します。
対局開始は10時、昼食休憩は12時30分から13時30分まで。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒未満の秒読み。第4局は斎藤八段の先手番です。
中継は棋譜・コメント入力を紋蛇、ブログを文が担当します。
【主催:株式会社不二家】
https://www.fujiya-peko.co.jp/eiou/
【特別協賛:ひふみ】
https://hifumi.rheos.jp/
【協賛:中部電力株式会社】
https://www.chuden.co.jp/
【協賛:株式会社豊田自動織機】
https://www.toyota-shokki.co.jp/index.html
【協賛:豊田通商株式会社】
https://www.toyota-tsusho.com/
【協賛:AMD】
https://www.amd.com/ja.html
【協賛:アパリゾート佳水郷】
https://www.apahotel.com/resort/kasuikyo/
【第4局協賛:ハイアットリージェンシー】
https://hyattregencytokyobay.jp/top/
感想戦
大盤解説会場へ
終局直後の様子
(勝った伊藤匠叡王)
■勝った伊藤匠叡王の談話
── 相掛かりの出だしから、両方の端歩を突き捨てる展開になりました。
伊藤 後手陣が不安定なうちに▲7五歩(31手目)から動いていこうと思ったのですが、かなり指しすぎだったような気がしていました。
── ▲5八玉(57手目)に45分ほど使っています。この辺りの形勢判断は。
伊藤 △6三金(56手目)に対して何か手段がないかと思っていたのですが、考えても何も見つからなくて、その辺の見通しも甘かったと感じています。本譜は苦しい展開になったと感じていました。
── その後、▲5五香(71手目)と打って秒読みに入り、成香を引いていく展開になりました。
伊藤 駒を取らてしまいそうで結構苦しく、どれだけ粘れるかという展開だと思っていました。
── 局面が好転したと思ったのは。
伊藤 ▲3一角(127手目)と打てたあたりは指しやすくなっていそうな気がしました。
── 勝ちを意識したのも、そのあたりですか。
伊藤 いや、まだ分からないところも結構あったのですけど、最後▲5五桂(141手目)~▲2一馬が詰めろになったので、その辺りで勝ちになったかなと思いました。
── 一局を振り返って。
伊藤 先手番ながら苦しい展開にしてしまったので、そこは課題が残ったと思うのですが、秒読みに入ってからは辛抱強く指すことができたかなと思います。
── 成香が活躍する将棋でした。
伊藤 そうですね、なかなか六段目まで成香がくるのは珍しい形かなと思ったのですけど、形勢は苦しそうなので辛抱強く指そうと思っていました。
── 防衛に王手をかけました。次局に向けての意気込みを。
伊藤 次は少し間が空くと思うので、もっと中盤戦の精度を上げられるようにやっていきたいと思います。
(敗れた斎藤慎太郎八段)
■敗れた斎藤慎太郎八段の談話
── ▲7五歩(31手目)に対する△同歩に時間を使われました。この辺りの構想は。
斎藤 持久戦を目指そうかなと思っていたところで、▲7五歩を突かれてしまったので、結構激しい将棋になり、そこからはずっと分からなかったですね。ずっとまとめにくい将棋だなと思っていたので、こちらはこちらで悪くてもおかしくないのかなと思いながら指していました。
── △3四飛(48手目)~△5四飛~△3四歩の順で、角を使う目途が立ったところは。
斎藤 7四の歩を除去するのが難しいので、基本的にはよく分からない感じでした。△3五歩(58手目)で飛車の可動域を広げて、その辺りはまあまあ互角ぐらいにまとめているのかなと思っていました。
── そのあと形勢を損ねたと思った局面があれば教えてください。
斎藤 秒読みに入った直後は選択肢が多かったような気がして、△6四桂(78手目)とか△8四歩(80手目)とかで、ほかの手をやりたかったのですけど。それか、成香にすごい活躍されてしまったので、▲9三香成(73手目)に△8一歩と打っておくんだったかなと。色々と迷って悪いほうにいってしまったかなという感じでした。
── 一局を振り返って。
斎藤 主導権を取られそうな将棋とずっと思っていたのですけど、まずまず、まとめていたような気がします。ちょっと中終盤の精度を欠いてしまったのが、かなりの反省点になりますね。
── 次局に向けての意気込みを。
斎藤 少し期間も空きますし、課題を解消というか、中終盤の大事なところで間違えてしまった気がするので、次局はいい将棋が指せるように準備したいと思います。
(終局直後の様子)
(書き起こし=夏芽)
伊藤叡王が2勝目

第10期叡王戦五番勝負第3局は、151手で伊藤叡王が勝ちました。終局時刻は20時15分。消費時間は▲伊藤叡王4時間0分、△斎藤八段4時間0分(チェスクロック使用)。
この結果、五番勝負は伊藤叡王の2勝1敗。次戦の第4局は5月26日(月)、千葉県浦安市「ハイアットリージェンシー東京ベイ」で行われます。
形勢逆転
ついに伊藤叡王が逆転しました。図から▲6四角△同飛▲7五成香と進んでいます。成香が攻防に働いてきました。先手玉はすぐに寄りのない格好で、攻めに専念できます。
先手が盛り返す
激戦が続いていますが、伊藤匠叡王が▲6八玉と早逃げする粘り強い指し回しを見せて巻き返したようです。7六の成香が手厚い格好です。
紛れを求める
▲7五歩以下、△同金▲8四成香△5四歩▲8五成香△8六金▲同成香(2図)と進みました。先手は飛車を取られたものの、成香を自陣に引きつけて紛れを求めています。両者ともに秒読みになっています。
















(終局直後の様子)
伊藤匠叡王の▲7五歩は勝負手です。自ら飛車を詰まされにいく手ですが、△7五同金に▲7三成香や▲8四成香を作りました。5五香を取られる前に飛車を犠牲に攻めを続けたいところです。