2025年6月14日 (土)

250614_109▲7一角で後手玉は詰めろ。あとは先手玉が詰むかどうかの勝負。6八で清算するところまではいきます。決着間近です。

Dsc_7912(△6八香成▲同金△同桂成▲同玉まで進んだ瞬間のモニター映像)

250614_103図の局面。後手玉は▲7五香以下の詰めろですが、△6四香が詰めろ逃れの詰めろになっている可能性があります。実戦も伊藤叡王は△6四香を打ちました。1手で形勢が入れ替わるような激戦が続いてます。

250614_087

▲4七香で両者とも一分将棋に。斎藤八段は、後手の馬と玉を串刺しにしました。技をかけた形です。しかし、△4六歩▲同香△4五歩▲同飛△同馬▲同香△4三歩(変化図)がどうか。先手玉は△4七桂以下の詰めろになります。そこで後手玉が詰むのかどうか。逆転の可能性もありうる、ギリギリの変化です。

250614_087s

Dsc_7893(木村九段は立ち続けて検討している。「まだ何が起こるか分からない」と岡崎七段)

250614_076

▲4四歩△5六桂で図。伊藤叡王が攻め合いを挑み、いよいよ終盤に入りました。斎藤八段は対局前に「終盤勝負に持ち込みたい」と話していましたが、本譜こそ望んでいた展開ではないでしょうか。残り時間は▲斎藤14分、△伊藤8分。斎藤八段は図で時間を投入しています。タイトルの行方を左右する勝負どころです。

Dsc_7452

250614_067

▲7一飛(図)は銀と香2枚の取りになっていて厳しい攻めです。控室の見解は、先手優勢で固まりました。伊藤叡王は図の局面で長考しています。「何か誤算があったとしか思えない」と岡崎七段。前期の第5局は苦しい局面から受けの妙技でしのぎ、逆転でタイトル獲得につなげた伊藤叡王。防衛のためには、前期のドラマを再現しなければいけません。

Dsc_7441

250614_059

図から△5六飛▲同歩△5七角と進みました。控室では「えええー?」「意外だ!」「棋風じゃない」の声。攻め将棋の棋士ならまだしも、受け将棋の伊藤叡王が飛車を切るのとは、まったく予想されていませんでした。果たして成立しているのか。佐々木勇気八段は「後手が自信なく見えるけど」と話しました。いずれにしても局面は大きく動きました。終盤が近づいています。

Dsc_7879(木村九段と佐々木八段は、継ぎ盤の変化を前に考え込んでいる)

Dsc_7865

250614_058

3三にいた金を3二に引いて図の局面。検討では△7四飛が本命であり、△3二金は「△7四飛以外に指すとすれば」というニュアンスで語られていていました。また、図では▲3五歩が予想されていたのですが、斎藤八段は▲8七金を選択。▲3五歩でも△7四飛と思われていたので、あえて金で飛車を追うのは意外な手です。「△3二金と▲8七金の交換は、後手が得をしたのではないか」との声もありました。自然な進行から少しずつそれて、ねじり合っている印象です。図の△3二金以下、進行の一例は△7四飛▲7六歩△8四飛▲8六歩△8五歩で難解です。

Dsc_7485

現地の大盤解説会は、16時30分から佐々木勇気八段と三枚堂達也七段のコンビで解説中。対局は54手目△7六飛で止まっています。解説会では「先手が指せそう」という雰囲気でしたが、斎藤八段は長考しています。「私ならすぐに▲3三角成としそう。斎藤さんらしい妥協のない読みですね」と三枚堂七段。佐々木勇八段は、対局者心理を交えながら長考の内容を推測していました。

Dsc_7760(幼馴染のふたりの解説)

Dsc_7793 

Dsc_7853

250614_054

(1)▲3三角成△同金▲4六歩が検討の本線。(2)▲6七銀△6六飛▲同銀△4七銀成▲7一飛は、△9三角の飛車銀両取りがあるのでうまくいかないようです。

Dsc_7754

16時14分のモニター映像。こちらの記事(リンク)に書いた変化の△7六飛まで進んでいます。以下▲3三角成△同金▲4六歩の2枚換え(▲銀桂△角の交換)までいくでしょうか。検討陣の間では「駒得の変化だから先手がいけそう」と話されていますが、対局者の形勢判断が気になるところです。

250614_49

▲6五歩(50分)△3五銀(24分)▲6六角(1分)で図の局面。長考で指された△3五銀に対し、斎藤八段は読み筋とばかりに▲6六角。この決断の早さに「お!」「自信ありか」「やってこい叡王! ですね」と、検討陣は次々に声を上げました。

直線的な変化に突入する可能性もあるようです。1図から△8六飛▲3六歩△4六銀▲4七歩△7六飛▲3三角成△同金▲4六歩(変化図)が指摘されました。

250614_49s

変化図は▲銀桂△角の2枚換えで先手が駒得。▲3五歩△同歩▲3四歩のように、3三金を目標に攻めれば2八飛の成り込みを狙えます。検討陣は「(変化図で)△7四飛と引くようでは後手自信なし」との見解で、伊藤叡王の対応が注目されます。

Dsc_7741(岡崎洋七段が来訪。高校卒業まで柏市に住んでいたそうだ)

Dsc_7722(竹部さゆり女流四段も現地へ)