2026年5月 2日 (土)

本局の模様はABEMAでライブ配信され、9時30分から開始予定です。解説は飯島栄治八段、佐藤紳哉七段。聞き手は岩根忍女流三段、内山あや女流二段が務めます。

【ABEMA】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/FCTA87ABdvLQzK

また、現地では大盤解説会(事前申し込み制)が14時から行われます。会場は愛知県名古屋市「名古屋観光ホテル」です。解説は広瀬章人九段、佐々木慎七段、船江恒平七段。聞き手は脇田菜々子女流初段が務めます。

【名古屋観光ホテル】
https://www.nagoyakankohotel.co.jp/

お楽しみ抽選会のあと広瀬九段が中締めのあいさつを行い、前夜祭はお開きとなりました。前夜祭に参加された方には、お帰りの際に棋士・女流棋士の先生が「不二家」のお土産を手渡ししました。

20260502_dsc_0360_2(杉本八段が抽選箱からクジを引く)

20260502_dsc_0379(広瀬九段)

「個人的な話になりますが、昨年(第1局の名古屋市「神楽家」で大盤解説を務めた)に引き続き、温かく歓迎していただきありがとうございます。両対局者もリラックスした状態で対局に臨めると思います。明日の大盤解説では、ご来場いただく皆さまに楽しんでいただけるように努めたいと思います」

(書き起こし=牛蒡)

Dsc_0387(参加者にお土産を手渡しする)

立会人と大盤解説会を務める棋士・女流棋士が登壇し、明日の見どころについて語りました。司会は脇田女流初段が務めています。

20260502_dsc_0281(左から脇田女流初段、杉本八段、広瀬九段)

杉本八段「2年連続で同じカードになり、昨年はフルセットで決着しました。おふたりの戦いは熱戦になる印象があります。ここまでは星が割れていますが、斎藤さんが追いつく可能性は十分にあると思います」

広瀬九段「おふたりは秒読みの勝負になることが多い。それは波長が合うということ。明日もそうなると思います。先ほど斎藤八段は『新しいことをしたい』と話されていたので、戦型を普通に予想するなら相掛かりですが、ここは角道を止めた雁木になると予想します」

20260502_dsc_0298(佐々木慎七段、船江七段)

佐々木七段「内容的に僅差で面白い将棋が続いています。明日も熱戦になると思います。斎藤八段は『新しい、面白いことをしたい』と話されていたので、振り飛車党の私としては、明日は斎藤八段の三間飛車!と言いたいのですけど、たぶん相掛かりになると思います」

船江七段「ここまで0勝2敗の斎藤さんを応援しています。関西人は判官びいきといいますか、負けているほうを応援したくなるんですよ。伊藤さんが藤井(聡太六冠)さんに負かされていた時期は、伊藤さんを必死に応援していましたし。戦型はよく分かりませんが、明日は斎藤さんの勝ちを祈りながら解説します(笑)」

(書き起こし=牛蒡)

伊藤叡王と斎藤八段は花束贈呈を受けて、明日の意気込みを語りました。両対局者が退場したあと、立会人の杉本昌隆八段が乾杯のあいさつをしました。

20260502_dsc_0226(伊藤叡王)

「か茂免さまでは、3年連続で対局させていただきます。料理もおいしく、対局中に美しいお庭を眺めることはリフレッシュにもなっています。今年も楽しみにしていました。最近は名古屋で対局することも増えていまして、新幹線の移動の時間も覚えてしまうくらい、私にはなじんだものになりました。名古屋対局が増えることは私としてもうれしいことでして、個人的に中日ドラゴンズのファンでもありますので、対局遠征にあわせて球場にも足を運べれば、と考えたりもしております。明日は自分自身の納得がいく将棋が指せるよう、集中して対局に臨めればと思っております」

20260502_dsc_0231(斎藤八段)

「ご協賛には名古屋の皆さまもいらして、名古屋対局が恒例になったことは意義深いことですし、近くで対局姿をお見せできることは棋士として励みになります。頑張りたいと思っています。か茂免さまは、私などは普段こられないような豪勢な料亭で、昨年に引き続き、対局場の雰囲気からメニュー選びまで楽しみにしてきました。メニューは8種類くらいあって全部頼みたいくらいでした。このシリーズは大変な立ち上がりになりましたが、普段と変わらないといいますか、この状況を打破できるような、よい対局をお見せできるように平常心を保ちつつ、何か新しい取り組みのようなものができればと思っています」

20260502_dsc_0246_2(立会人・杉本八段)

「叡王戦の名古屋対局も恒例になりました。タイトル戦の立会人を務めるのは7年ぶりくらいになります。なぜ久しぶりかといえば、話すと長くなります(ヒント=弟子のタイトル戦には立ち会えない)。明日はしっかりと務めたいと思います。第3局が素晴らしい対局になることを期待して乾杯したいと思います。乾杯!」

(書き起こし=牛蒡)

18時30分から、「名古屋観光ホテル」で前夜祭が始まりました。明日の大盤解説会も同じホテルで行われます。始めに主催者代表挨拶と特別協賛挨拶、協賛社代表挨拶がありました。

20260502_dsc_0172_2(前夜祭の檀上)

20260502_dsc_0190_2(両対局者が着席)

20260502_dsc_0188 (日本将棋連盟常務理事・佐竹康峰)

「第1局はシンガポールで対局しました。将棋連盟の定款には『将棋を通じて諸外国との交流親善を図り、もって伝統文化の向上発展に寄与することを目的とする』とあります。また海外対局ができればと思っています」

20260502_dsc_0194 (レオスキャピタルワークス株式会社代表取締役副社長・湯浅光裕)

「我々は投資を通して、世界平和、安全な環境を実現したいと考えています。これは各国のソブリン・ウエルス・ファンド(国家ファンド)の動きを見ても同じで、兵器を製造するような会社には投資されません。投資で世界を平和にする、それは対局者のおふたりが安心して戦うことができる環境を得られる、ということでもあると思っています。引き続き、将棋界を応援しながら、世界平和に資するような投資ができればと考えております」

20260502_dsc_0206 (豊田通商株式会社シニアエグゼクティブアドバイザー・加留部淳)

「伊藤叡王、斎藤八段、ようこそ名古屋においでくださいました。もとより名古屋は将棋が盛んなところですが、叡王戦を通じて将棋に対する関心がさらに高まり、ファンの方が増えているのは、我々としてもうれしいことです。豊田通商にも将棋部ができまして、昨年から活動しています。おふたりのご武運をお祈りしております」

(書き起こし=牛蒡)

2日16時頃に両対局者が到着すると、関係者による記念撮影が実施されました。その後、16時30分から検分を行いました。検分は特に問題はなく、5分ほどで終了しました。

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Dsc_0110(検分は5分ほどで終了した)

伊藤匠叡王に斎藤慎太郎八段が挑む第11期叡王戦五番勝負は、伊藤叡王の2連勝となりました。伊藤叡王が防衛を決めるか、斎藤八段が望みをつなぐか。第3局は5月3日(日)に愛知県名古屋市「か茂免」で行われます。
立会人は杉本昌隆八段、記録係は伊藤巧初段(杉本昌隆八段門下)。現地大盤解説会は広瀬章人九段、佐々木慎七段、船江恒平七段、脇田菜々子女流初段が務めます。
持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)、使いきると1手60秒未満の着手となります。対局開始は10時。おやつの時間は10時30分と15時。第3局の先手番は伊藤叡王です。
本局の中継は棋譜・コメントを牛蒡、中継ブログを胡桃が担当します。どうぞよろしくお願いいたします。

【主催:不二家】
https://www.fujiya-peko.co.jp/
【主催:日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/
【特別協賛:ひふみ】
https://hifumi.rheos.jp/
【協賛:中部電力株式会社】
https://www.chuden.co.jp/
【協賛:株式会社豊田自動織機】
https://www.toyota-shokki.co.jp/index.html
【協賛:豊田通商株式会社】
https://www.toyota-tsusho.com/
【協賛:アパリゾート佳水郷】
https://www.apahotel.com/resort/kasuikyo/

2026年4月18日 (土)

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――△4五歩(38手目)で前例を離れた。序盤戦の進行をどのように見ていたか。
伊藤 本譜の展開は前例もあるんですけど、序盤の手順が微妙に違って、こちらもこれを目指していたわけではなく、成り行き上こう進んだという感じだった。一応△4五歩で2筋は攻められるんですけど、△5四銀右(52手目)と上がって難しいのかなという印象は持っていました。
――昼食休憩明けに△8六歩(48手目)から反撃に出た。△8七桂(58手目)と踏み込んだあたりの形勢判断は。
伊藤 ▲2五桂(51手目)と跳ねられるとこちらもやっていかないと手が難しくなるかなと思ったので、本譜△3三桂(54手目)から△8七桂(58手目)と踏み込んでどうかなと思っていました。
――終盤、△7七桂打(80手目)など強気な手が随所に見られた。先手に反撃の隙を与えず押し切った。終盤の感想は。
伊藤 △7七桂打から飛車を取れたあたりで指しやすくなってそうかなという気はしていたんですけど、その前の△3四金(66手目)のあたりはいくつか手段があって難しいなと感じていました。
――3連覇にあと1勝。次戦に向けての意気込みを。
伊藤 2週間ほど間が空くと思うので、しっかり準備して臨みたい。
――3期連続アパリゾート佳水郷での対局。改めて、対局場の印象は。
伊藤 大変な歓迎将棋の展示などもしていただいていますし、将棋を応援してくださっている環境の中で対局できるのはうれしいことだと感じています。

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――本局は矢倉を志向した。どのあたりまで予定だったか。
斎藤 序盤で駆け引きというか、どのタイプの将棋になるかなというところで、この組み合わせなら▲7九角(23手目)~▲6八角(25手目)で元に戻そうかなと。△4五歩(38手目)と突かれたところであまり考えがまとまらなくて、よい構想が思い浮かばなかったという感じでした。
――▲2四歩(39手目)で先攻したあたりの形勢判断は。
斎藤 工夫しないと手詰まりになるか8筋の継ぎ歩のプレッシャーが残る局面だったので、打開策が難しいなと思いながら指していました。
――終盤は懸命に粘って勝負を諦めない姿勢が印象的だった。
斎藤 途中は歩切れがかなり痛くて、結構厳しいかなとは思っていて、最後は玉がうまく隠れないかなと思っていたんですけど、2三のと金を払われたところで厳しいんだなと改めて感じました。
――2連敗であとがなくなった。第3局に向けて。
斎藤 少し期間が空きますので、何か策を考えて頑張りたいなと思います。
――改めて対局場の印象について。
斎藤 本当に手厚くおもてなししていただいている。お迎えのところから食事とか、すべていい環境でやらせていただいたなと。今回は食事も2つ注文するような形で要望を出したら受けていただいてありがたかったですし、集中して対局させていただいたと思います。