2024年3月19日 (火)

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正午、△2二角(図)の局面で永瀬九段が9分使って昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲永瀬21分、△伊藤1時間37分。昼食の注文は、永瀬九段が「キーマカレー、パッションフルーツラッシー」(rico curry)、伊藤七段が「ビーフカレー」(rico curry)です。永瀬九段は、ゼリー飲料4個の買い出しも頼んでいます。対局は12時40分に再開されます。

Dsc_28091 (キーマカレー、パッションフルーツラッシー)

Dsc_28251 (ビーフカレー)

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図は11時40分頃の局面です。先手は飛車の成り込みに続いて持ち駒の飛車も相手陣に打ち下ろし、着々と相手玉に迫っています。後手のほうもこれ以上受けても切りがなさそうなので、何か反撃に出たいところですが、何かよい順はあるでしょうか。なお、ここまでの永瀬九段の消費時間はわずか11分で、互いの消費時間の差は1時間20分ほどにまで開いています。

Dsc_27381 (伊藤匠七段)

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図は10時35分頃の局面。戦型は角換わりです。後手がいったん右玉に構えましたが、すぐに玉を初期位置に戻り、直後に飛車を取らせる順に踏み込んで戦いにいっています。手数はすでに70手に達し、形勢に優劣がついていてもおかしくなさそうな局面にも見えますが、両者にとってはこれも定跡の範囲内なのでしょうか。

Dsc_27471 (永瀬九段は、飛車2枚での攻めに期待したい)

Dsc_27111 (伊藤匠七段。手駒の桂をうまく生かせるか)

伊藤匠七段の本棋戦成績は9勝3敗(0.750)です。今期は段位別予選六段戦で黒沢怜生六段、高野智史六段、渡辺和史六段、服部慎一郎六段をくだして、初の本戦進出を決めました。本戦では山崎隆之八段、斎藤明日斗五段、青嶋未来六段を連破して、本局を迎えています。

Dsc_27211 (伊藤匠七段)

永瀬九段の本棋戦成績は34勝11敗(0.756)です。第4期(2018年~2019年)に叡王を獲得しています。今期は本戦からの参戦で、佐々木勇気八段、佐藤天彦九段、糸谷哲郎八段を破っての勝ち上がり。挑戦者決定戦進出は、2期連続3回目です。

Dsc_27522 (永瀬九段)

Dsc_27731 (定刻になり、開始の礼を交わす)

Dsc_27781 (永瀬九段の初手は▲2六歩)

Dsc_27801 (伊藤匠七段は△8四歩と応じた)

Dsc_27891 (藤井聡太叡王への挑戦権を手にするのはどちらか)

対局は定刻通りに開始されました。まずは開始前の様子をお届けします。

Dsc_26881 (9時30分過ぎ、記録係が準備を進めている)

Dsc_26851

Dsc_26841 (本日のペコちゃんボックスの構成は、カントリーマアムチョコまみれ、カントリーマアムチョコまみれザ・ワールド アメリカ編、ホームパイチョコだらけ)

Dsc_26921 (9時40分、伊藤匠七段が入室)

Dsc_27001 (永瀬九段は9時43分に姿を見せた)

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Dsc_27181 (永瀬拓矢九段。叡王獲得は1期で、勝てば4期ぶり3回目の五番勝負出場となる)

Dsc_27232 (伊藤匠七段。初の叡王挑戦を目指す)

Dsc_27302 (振り駒。永瀬九段の振り歩先で歩が4枚出て、永瀬九段の先手と決まった)

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藤井聡太叡王への挑戦権を争う第9期叡王戦挑戦者決定戦は、3月19日(火)に東京・将棋会館で行われます。本戦を勝ち抜いてきたのは、永瀬拓矢九段と伊藤匠七段です。過去に叡王を1期獲得している永瀬九段は、勝てば4期ぶり3回目の五番勝負出場となります。伊藤匠七段が勝てば、叡王初挑戦です。対局は東京・将棋会館「特別対局室」で10時開始。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。先後は振り駒によって決定されます。
過去の対戦成績は、永瀬九段1勝、伊藤匠七段4勝です。
中継担当は、棋譜コメントが文、ブログが睡蓮です。どうぞよろしくお願いいたします。

【棋譜中継ページ】
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