まだまだこれから 対局開始から3時間30分を過ぎました。控室には、夜戦に備えて軽食が運ばれました。両対局者と記録係にも、局後に渡される予定です。間もなく手数は180手に迫ります。持将棋にならずとも、200手を超えるのでしょうか。(関係者に配られたサンドイッチ)
第3局と合わせて350手超え 棋譜用紙は1枚に150手記入できます。将棋界では151手を超えると、「2枚目に入った」といわれます。第3局の207手と合わせて、今日1日で両者の手数は350手を超えました。両対局者の体力も凄まじいですが、一手一手を記録する高橋三段も必死です。 (無尽蔵の体力を持つ3名)
先手よし 控室の森内九段は、上図の▲7九歩を見て「先手よし」と形勢判断をしました。杉本昌八段も「先手が後手の攻めを余せられる」と見ています。豊島竜王・名人が一歩抜け出したようです。しかし、相手は粘り強さを持ち味とする永瀬叡王。まだまだ、勝負の行方はわかりません。 (永瀬叡王側に座って、検討する杉本昌八段)
白龍 万松寺には白龍のモニュメントがあります。からくり人形と同様、11時から19時までの2時間おきと、20時に音と光、水による演出が行われます。(高さは約8メートル。水面から顔を出した3体の龍) (演出の最後、白龍の持つ宝珠に吉凶が浮かび上がる)
からくり人形「信長」 万松寺では、毎日定時(10時~18時まで2時間おき)に、からくり人形「信長」が上演されます。「うつけ者」と呼ばれ、父の葬儀に異様ないで立ちで現われた若き日の姿と、天下統一をめざした時期の、能を舞う姿の二部構成です。 (焼香の場で抹香を位牌に投げつけた様子を再現)(第二部。桶狭間の戦いを前にして敦盛を舞う)
いい勝負 森内九段は上図から、△4六同角▲同歩△5五角▲2三歩△同歩▲2四歩△同歩▲2一飛(変化図)の進行を示して、「いい勝負に見えます」と話しています。 (第3局とは違い、序盤からじっくり時間を使う両者)
盤と駒 本局に使用されている盤は、日本将棋連盟東海普及連合会事務局長の中山則男指導棋士六段収蔵の本榧・八寸盤です。第61期王位戦第1局(愛知県豊橋市「ホテルアークリッシュ豊橋」)でも使用されており、東海圏のタイトル戦で頻繁に使用される名盤です。駒は桐月(とうげつ)師作・彫埋の一字駒。桐月師は長崎県出身で、若い駒師の中でも特に高い評価を受けている駒師の一人です。万松寺のタイトル戦では必ず桐月師の駒を使用しています。