2026年4月18日 (土)

対局場のアパリゾート佳水郷は2006年8月31日に開業しました。柴山潟の湖畔に位置し、客室はすべてレイクビューです。2024年に叡王戦五番勝負の開催を記念して盤と駒のモニュメントをエントランスに設置。「将棋コーナー」には過去に開催された叡王戦の資料や将棋の歴史を学べる年表が展示されています。2025年に枯山水や庭園に石造りの駒を配置し、和洋室のコネクトルームには「飛車/竜の間」のように駒と成駒の名前をつけました。叡王戦だけでなく、アパジュニアカップこども将棋大会を開催し、将棋普及に力を入れています。2026年は20周年を迎える節目の年になります。

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Eiou2026041801013111時を過ぎて▲3五歩と突き出し、斎藤八段は戦いを起こしました。上図から△同歩▲4六銀△3六歩▲2六飛△4三銀▲3五銀△4五歩(下図)と進みます。Eiou20260418010138斎藤八段は40分を超える長考に沈みました。深浦九段は▲2四歩△同歩▲同銀△5四銀右▲2三銀不成△4四角の変化を示します。以下、▲2八飛なら△2七歩▲同飛△2六歩(変化図)で後手の反撃が決まります。2026041848先手は踏み込めるかどうか、慎重に見極める必要がありそうです。
Img_5510(午前中、控室のひとコマ)Dsc00186(偶然、現地を訪れていた室田伊緒女流三段も加わった。撮影は文)

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本局は先手番の斎藤八段が矢倉を目指しました。前夜祭では相掛かりが本命と見られていただけに意外な印象です。伊藤叡王は主流になっている角道を止めない急戦策で対抗しました。昔の矢倉は互いにがっちり組む相矢倉が主流でしたが、近年は主導権を握りやすい急戦矢倉の評価が高まっています。手元のデータベースで▲7六歩△8四歩▲6八銀という矢倉の立ち上がりを調べると、ここ数年は先手勝率が5割を切っていました。それだけ急戦策は優秀な作戦といえます。斎藤八段の作戦に注目です。

10時30分、午前のおやつの時間になりました。伊藤叡王は抹茶バウムクーヘンと加賀棒茶(冷)、斎藤八段はmilkyクリームドーナツと加賀棒茶(温)を注文しています。抹茶バウムクーヘンは抹茶の華やかな香りが楽しめる一品。milkyクリームドーナツはふわふわ食感のドーナツにミルキークリームが詰まっています。

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朝、対局室では記録係の平井二段が駒を磨いていました。やがて斎藤八段、伊藤叡王の順に入室。伊藤叡王が駒箱を開けて、伊藤叡王は伊藤流、斎藤八段は大橋流で駒を並べていきます。定刻の10時、深浦九段が開始を告げて対局が始まりました。

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2026年4月17日 (金)

現地大盤解説会は14時から行われます。解説は高見泰地七段と冨田誠也五段、聞き手は長谷川優貴女流三段と野原未蘭女流二段が担当。事前申し込みは終了していますが、当日受付での観戦も募集します。

【会場】アパリゾート佳水郷
〒922-0411 石川県加賀市潮津町イ72-1

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本局はABEMAで中継があります。解説は阿久津主税八段と佐藤慎一六段、聞き手は和田あき女流二段と砂原奏女流2級です。※解説者が金井恒太六段から佐藤慎一六段に変更となりました。

【ABEMA】
https://abema.tv/channels/shogi/slots/97sEuv1DaEXY3H

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東京・将棋会館の棋の音道場では「棋士+酒場 キッシサカバ」で解説会を行います。出演者は佐々木大地七段、加藤結李愛女流二段です。

【棋士+酒場 キッシサカバ第17回|イベント|日本将棋連盟】
https://www.shogi.or.jp/event/2026/03/17_15.html

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現地の棋士・女流棋士が対局の見どころについて語りました。長谷川女流三段が進行役を務めました。冨田五段は「本命は相掛かりだが、伊藤叡王が変化するかどうか。長考合戦になるはずで、持ち時間を使いきり、秒読みに入ってからが一番の見どころだと思う」。前期のアパリゾート佳水郷での対局も両者秒読みの熱戦でした。高見七段は前期に続いて2年連続、アパリゾート佳水郷で解説者として登場です。「私は相掛かりを希望する。昨年も相掛かりの対局を解説したが、改めて棋譜を見返すと、当時とは違った感覚を抱いた。1年で将棋の感覚や思い方が変わることに驚いている」と語りました。タイトル戦の経験豊富な深浦九段は「昨年の対局も非常に力が入った内容だった。戦型はやはり相掛かりになるはず。伊藤叡王は3連覇に向けた戦いで、自信を持っているように感じた。斎藤挑戦者は2年連続で敗退すると堪える。『ここは何としても』という強い意気込みを感じる」と、両対局者の心理面に着目。野原女流二段は第1局でシンガポールに同行しました。「私は戦型ではなく『スイーツ予想』を。『LOOK抹茶スイーツ ミルクレープ』、『抹茶バウムクーヘン』を頼まれたのではないか」と、おやつに注目していました。

今年2月に亡くなったアパグループ創業者・元谷外志雄会長の知己である春次賢太朗様が中締めのあいさつをし、前夜祭は盛況のうちに終了しました。

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(春次賢太朗 様)

両対局者は花束の贈呈を受け、明日の対局に向けて意気込みを語りました。伊藤叡王は「こちらで対局できることを楽しみにしていた。アパリゾート佳水郷の20周年ということで、詰将棋を作ったことは一度もなかったが、今回1題作らせていただいた。明日はよい対局になるよう、集中して臨みたい」、斎藤八段は「昨年、こちらを出発する際に『またぜひお越しください』と声をかけていただいた。本日も歓迎の列を作ってくださり、気が引き締まる思い。温泉と食事でリフレッシュして、よい対局をお見せできるよう頑張りたい」と決意表明。両対局者の退場後、深浦九段が「両対局者がお互いをリスペクトし合っていると感じる。明日はいい将棋になることを心から願っている」と乾杯のあいさつをしました。

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アパリゾート佳水郷で前夜祭が開かれました。主催者として日本将棋連盟の森下卓・常務理事は「第1局は伊藤叡王が先勝。斎藤八段もこれから追いかけて、さらに盛り上げていくはず」とシリーズが熱戦になるよう期待を込め、特別協賛のレオスキャピタルワークス株式会社からは平塚敦之・取締役が「先を読んでいく力が必要な将棋は、投資に通じる部分がある」とあいさつ。アパグループ株式会社の元谷一志・社長兼CEOは「佳水郷は今年で20周年。将棋文化、旅館文化、温泉文化を次世代に継承するために長く続けたい」、加賀市の永田祥二・副市長は「片山津温泉は風光明媚な場所。この機会に加賀温泉郷の魅力が伝われば」と地元をアピールしました。馳浩・前石川県知事も来賓として出席し、「叡王戦 次の一手は アパホテル」という俳句を披露。「叡王戦」が春の季語とのことです。

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(日本将棋連盟 森下卓 常務理事)

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(レオスキャピタルワークス株式会社 平塚敦之 取締役)

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(アパグループ株式会社 元谷一志 社長兼CEO)

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(加賀市 永田祥二 副市長)

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(馳浩 前石川県知事)