2018年4月28日 (土)

高見六段

金井六段

感想戦


以上で第3期叡王戦七番勝負第2局の中継を終了します。第3局は5月12日(土)、宮城県宮城郡松島町「瑞巌寺」で行われます。本日はご観戦ありがとうございました。

Eiou201804280101_135決勝七番勝負第2局は135手で高見六段の勝ちとなりました。終局時刻は21時35分。消費時間は▲高見4時間43分、△金井5時間0分(チェスクロック使用)。高見六段が対戦成績を2勝0敗としました。第3局は5月12日(土)に宮城県宮城郡松島町「瑞巌寺」で行われます。

△6六歩

時刻は21時を回り、局面は110手目△6六歩まで進みました。一時は金井六段優勢と言われていましたが、高見六段が追い上げを見せ、混戦になっているようです。

控室
(どちらが勝つのか。控室の面々も固唾を飲んで進行を見守っている)

△1九成香

82手目△6二歩から▲8八金△4二馬▲6二成香△2九香成▲1三角成△1九成香まで進みました。
形勢に関しては後手の金井六段が優勢と言われていますが、まだ1時間40分を残す高見六段に対し、金井六段は残り3分しかありません。持ち時間を使いきると1手60秒未満の秒読みになります。

高見六段
(苦しい局面が続く高見六段。流れを引き寄せられるか)

△6二歩

78手目△9七角成から▲6三香成△6六歩▲同金△6二歩と進みました。ここで▲6四歩と打つと△6三歩▲同歩成△6二歩▲6四歩△6三歩……で、千日手の可能性が出てきます。高見六段はどうするか。金井六段は残り5分を切っています。

金井六段

夜景
(外はすでに真っ暗。上空には綺麗な月が輝いている)

△9七角成

67手目▲1二歩から△9九と▲3二銀成△同飛▲1一歩成△2四香▲1八飛△1一銀▲6四歩△同角▲6五香△9七角成と進みました。控室の脇八段は「これは後手も視界が開けてきましたね」と話し、継ぎ盤を動かす深浦九段は「先手が攻め急いだのではないか」と話しています。

深浦九段
(一気に指し手のペースが上がり、深浦九段は少し困惑気味)

▲1二歩

62手目△8八歩から▲7七桂△8九歩成▲6五歩△5三角▲1二歩と進みました。先手の▲1二歩は駒得を目指した手ですが、後手も8筋にと金ができており、 まだ難しい形勢が続いているようです。

▲1二歩までの消費時間は▲高見六段3時間41分、△金井六段4時間4分。すでに金井六段は残り1時間を切っています。

ニコニコ生放送
(ニコニコ生放送では、博多の大盤解説会場とつないでクロストークが行われていた)