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三番勝負第2局は高野智四段が1勝を返して1勝1敗としました。終局時刻は17時59分。消費時間は、ともに2時間59分。
第3局は10月28日(月)に東京・将棋会館で行われます。
(玉響)
図は17時50分過ぎの局面。後手の高野四段が先手玉に連続王手で迫っています。先手玉に詰みがあるかどうかは微妙なところ。一方の後手玉には▲3三桂成からの詰めろがかかっていますが、まだ後手が受ける手段も考えられます。控室では、どちらが勝ちなのか結論は出ていません。
(増田六段)
(睡蓮)
互いに時間がなくなり、局面がどんどん動いています。高野四段はすでに一分将棋です。図は△8五銀に対して先手が持ち駒の角を7六に打つ驚きの切り返しを見せたところ。以下△8六銀▲5四角△8七銀不成▲同金△5六歩と、激しい順になだれ込みました。一時と比べて後手もかなり盛り返したようで、控室では明確な形勢判断ができていません。
(高野四段)
17時20分頃の控室の様子です。多くの棋士・女流棋士が集まり、熱心な検討がなされています。
(左から勝又清和六段、佐藤紳七段)
(日本将棋連盟常務理事の西尾明七段)
(左から渡辺弥女流初段、鈴木大九段、礒谷真帆女流初段)
時刻は17時になろうとしています。図の▲6八銀に高野四段が手を止めており、残り時間は10分を切りました。局面はまだ中盤の真っ只中。終盤戦は互いに一分将棋で指すことになりそうです。
「しんどいね、これ両者」(鈴木大九段)
「どっちも苦しいね。どっち持っても正確に指す自信がない」(勝又清和六段)
(高野四段。形勢は少し持ち直してきているようだ)
16時31分、増田六段は残り49分の中から実に39分を注ぎ込み、▲3六飛(図)と6六から飛車を回りました。代えて(1)▲7五歩と(2)▲6八銀の二択だろうと予想していた控室では、驚きの声が上がっています。「この手の真意は一日考えないと見えてこないですね」と鈴木大九段。増田六段はどのような展開を脳裏に描いているのでしょうか。
図は15時45分頃の局面。小競り合いがいったん収まり、互いに陣形の手入れをしているところです。ただ、形勢については先手の増田六段が少しだけリードしているようで、控室の検討では先手に都合のよい変化が多く出てくるようになってきました。後手は歩損及び歩切れがつらいところです。
(高野四段。やや苦しいと見られているが、何とか食らいついていけるか)
(控室では、日本将棋連盟常務理事の鈴木大介九段が検討に参加している)
先ほどの記事の50手目△6四角に、増田六段は39分の熟考で▲5六飛と引きました。控室では、△6四角と角を使われるのは意外だったのかもしれないという声も出ています。増田六段の残り時間は1時間を切りました。
14時30分、おやつとして「モンブラン」と「ダージリンティー」が両対局者に出されました。
14時15分頃、伊藤真吾五段が控室に顔を見せました。
(親交の深い佐藤紳七段と並んで、意見を交わす)
(カメラサービスで厳しい表情を作ってくれた)