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2008年12月17日 (水)

竜王戦の宿 滝の湯

本局が行われている「滝の湯」は竜王戦の宿として定番となっています。

滝の湯の女将山口隆子さんは「滝の湯の責任で対局に影響をおよぼすことがないように、すぐ対応できるようにスタンバイしています。召し上がる物や飲み物などできるだけ要望にお応えできるように、お好みなどを事前にお伺いするようにしています」と話してくれました。

対局室の「竜王の間」は和風の貴賓室。放送局とも相談された設計で、タイトル戦専用の工夫がいたるところに施されています。1996年の第7期竜王戦第6局佐藤康光竜王対羽生善治名人戦(史上初の六冠達成の一局)がこけら落としでした。

・盤面を映すカメラが天井に直接取り付けられるようになっている。やぐらを組んだりしないでよい。

・ケーブルが、対局室から外のNHK衛星放送の中継車まで壁の中を通っている。ほかの対局場では窓や非常階段などをむき出しケーブルが走っているところ。

・中央の畳は通常の1.5枚分と大きい。盤の映像に畳のヘリが映らないようにするため。

・対局室の映像を撮ったときに殺風景にならないように、書院風の丸窓や違い棚が作ってある。

・テレビから映る場所にコンセントがない。

・照明器具がレールで移動できて明るさを調整できる。

・カーテンのほかにブラインドがあり、太陽の光を調整できる。

・人が来ると丸窓の向こうに影が映り、事前に気配を感じさせることで、対局者が驚かず雰囲気を壊さないようにしている。

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(丸窓と飾り棚が対局者の後ろに映るようになっている。丸窓は通路を通る人影を映す)

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(照明は可動式。カメラは天井に直接取り付けられ、ケーブルは壁の中を走る)


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(中央のたたみは通常の1.5倍の長さがある)

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(コンセントはテレビカメラから見えない場所にある)

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(滝の湯女将の山口隆子さん)

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