第50期決勝三番勝負第2局 Feed

2019年10月21日 (月)

ご観戦ありがとうございました

以上で本局の中継を終了します。1週間後に指される第3局もご期待ください。

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(睡蓮)

感想戦

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(睡蓮)

終局直後

Dsc_76201 (難解な競り合いを制して星をタイに戻した高野四段)

Dsc_76311 (敗れた増田六段。先にリードを奪ったが、生かせなかった)

Dsc_76251 (感想戦に先立ち、主催紙からインタビュー)

Dsc_76291 (高野四段は安堵の表情を見せていた)

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――まず高野四段にお聞きします。逆転勝ちだったかと思いますが、ご本人としてはいかがですか?

高野 はい、そうですね。苦しい時間が長かったです。

――三番勝負はタイに持ち込みました。

高野 1勝を返せてほっとしています。カド番の重みをすごく感じていたので。苦しい時間が長かったですけれども、自分から崩れなかったことがいい方向に出たのかなと思います。

――最後はお互いに詰むや詰まざるやの攻め合いでしたが、どの辺りで抜け出したと感じられましたか?

高野 本当に最後の、角を△3六同桂(最終手)と取ったところです。

――増田六段は、一局を振り返って、いかがですか?

増田 途中は歩得で形勢がいいのかなと思ったんですけど、△3一角(62手目)と引かれた局面でパッとした手が見つからなかったですね。その前に問題があったのかもしれません。

――いまの時点で、ここで形勢をおかしくしたと思われるところはありますか?

増田 やはり、△3一角を引かれておかしくなったなと。▲5八玉(59手目)~▲7九銀(61手目)はさらに▲6八銀とする構想で、玉を固めていちばんいいのかなと思ったんですが、微妙だったかもしれません。

――次が最終局となります。お一人ずつ、意気込みをお願いします。

高野 何とかこの流れのまま頑張りたいと思います。

増田 第3局は1週間後なので、気持ちを切り替えて臨みたいと思います。

(睡蓮)

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三番勝負第2局は高野智四段が1勝を返して1勝1敗としました。終局時刻は17時59分。消費時間は、ともに2時間59分。

第3局は10月28日(月)に東京・将棋会館で行われます。

(玉響)

最終盤

20191021n図は17時50分過ぎの局面。後手の高野四段が先手玉に連続王手で迫っています。先手玉に詰みがあるかどうかは微妙なところ。一方の後手玉には▲3三桂成からの詰めろがかかっていますが、まだ後手が受ける手段も考えられます。控室では、どちらが勝ちなのか結論は出ていません。

Dsc_75781 (増田六段)

(睡蓮)

激戦

20191021k互いに時間がなくなり、局面がどんどん動いています。高野四段はすでに一分将棋です。図は△8五銀に対して先手が持ち駒の角を7六に打つ驚きの切り返しを見せたところ。以下△8六銀▲5四角△8七銀不成▲同金△5六歩と、激しい順になだれ込みました。一時と比べて後手もかなり盛り返したようで、控室では明確な形勢判断ができていません。

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(睡蓮)

にぎわう控室

17時20分頃の控室の様子です。多くの棋士・女流棋士が集まり、熱心な検討がなされています。

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Dsc_76101 (左から勝又清和六段、佐藤紳七段)

Dsc_76121 (日本将棋連盟常務理事の西尾明七段)

Dsc_76171 (左から渡辺弥女流初段、鈴木大九段、礒谷真帆女流初段)

(睡蓮)

互いに時間切迫

20191021i時刻は17時になろうとしています。図の▲6八銀に高野四段が手を止めており、残り時間は10分を切りました。局面はまだ中盤の真っ只中。終盤戦は互いに一分将棋で指すことになりそうです。

「しんどいね、これ両者」(鈴木大九段)

「どっちも苦しいね。どっち持っても正確に指す自信がない」(勝又清和六段)

Dsc_75671 (高野四段。形勢は少し持ち直してきているようだ)

(睡蓮)

増田六段、残り10分に

20191021h16時31分、増田六段は残り49分の中から実に39分を注ぎ込み、▲3六飛(図)と6六から飛車を回りました。代えて(1)▲7五歩と(2)▲6八銀の二択だろうと予想していた控室では、驚きの声が上がっています。「この手の真意は一日考えないと見えてこないですね」と鈴木大九段。増田六段はどのような展開を脳裏に描いているのでしょうか。

Dsc_75021 (増田六段)

(睡蓮)

増田六段がペースを握る

20191021g図は15時45分頃の局面。小競り合いがいったん収まり、互いに陣形の手入れをしているところです。ただ、形勢については先手の増田六段が少しだけリードしているようで、控室の検討では先手に都合のよい変化が多く出てくるようになってきました。後手は歩損及び歩切れがつらいところです。

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Dsc_75741 (高野四段。やや苦しいと見られているが、何とか食らいついていけるか)

Dsc_76051 (控室では、日本将棋連盟常務理事の鈴木大介九段が検討に参加している)

(睡蓮)