終局直後
――まず高野四段にお聞きします。逆転勝ちだったかと思いますが、ご本人としてはいかがですか?
高野 はい、そうですね。苦しい時間が長かったです。
――三番勝負はタイに持ち込みました。
高野 1勝を返せてほっとしています。カド番の重みをすごく感じていたので。苦しい時間が長かったですけれども、自分から崩れなかったことがいい方向に出たのかなと思います。
――最後はお互いに詰むや詰まざるやの攻め合いでしたが、どの辺りで抜け出したと感じられましたか?
高野 本当に最後の、角を△3六同桂(最終手)と取ったところです。
――増田六段は、一局を振り返って、いかがですか?
増田 途中は歩得で形勢がいいのかなと思ったんですけど、△3一角(62手目)と引かれた局面でパッとした手が見つからなかったですね。その前に問題があったのかもしれません。
――いまの時点で、ここで形勢をおかしくしたと思われるところはありますか?
増田 やはり、△3一角を引かれておかしくなったなと。▲5八玉(59手目)~▲7九銀(61手目)はさらに▲6八銀とする構想で、玉を固めていちばんいいのかなと思ったんですが、微妙だったかもしれません。
――次が最終局となります。お一人ずつ、意気込みをお願いします。
高野 何とかこの流れのまま頑張りたいと思います。
増田 第3局は1週間後なので、気持ちを切り替えて臨みたいと思います。
(睡蓮)