2024年7月10日 (水)

Dsc_0252(8時40分ごろの対局室)

Dsc_0309001(左から、振り駒役を務める鈴木新・大成建設株式会社建築営業本部長常務執行役員、飯野八段、日本将棋連盟常務理事の清水市代女流七段)

Dsc_0255(8時44分、福間清麗が入室)

Dsc_0261001(8時49分、加藤女流四段も姿を見せた)

Dsc_0264(両者がそろう)

Dsc_0281(福間清麗)

Dsc_0293(加藤女流四段)

Dsc_0299(開幕局ということで振り駒が行われる。福間清麗の振り歩先)

Dsc_0301(結果は歩が3枚。福間清麗の先手に決まった)

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おはようございます。本日のスケジュールは以下の通りです。

9時 対局開始
12時 昼食休憩
13時 対局再開、大盤解説会受付開始
13時30分 大盤解説会開始

おやつは10時と15時にそれぞれ提供されます。

2024年7月 9日 (火)

18時ごろから開幕式が開催されました。こちらでは明日に向けての両対局者の抱負、福間清麗による清麗杯の返還などが行われます。なお、一般の方の来場はなく、関係者間のみで実施されています。

Dsc_0151_2(開幕式会場)

Dsc_0153(右が「清麗杯」。左がレプリカ)

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Dsc_0173(相川善郎・大成建設株式会社代表取締役社長)

「清麗戦は大成建設グループの『人がいきいきとする環境を創造する』という理念のもと、社会貢献活動の一環として、学術・文化の発展及び女性の活躍推進の観点から、第3期の清麗戦より主催させていただいたものであり、今回で4年目となります。本年は公益社団法人日本将棋連盟様の100周年を迎える年であり、また女流棋士の発足から今年で50周年を迎えられたということで誠におめでとうございます。弊社は今後とも清麗戦を通じ、女流棋士の益々のご活躍に尽力して参ります。主催者といたしまして福間清麗と加藤女流四段がお持ちの力を存分に出し切れるよう、万全の準備をさせていただくとともに、全国の将棋ファンの皆さまに多く楽しんでいただけるよう精一杯努めさせていただく所存でございます」

Dsc_0181(清水市代・日本将棋連盟常務理事)

「あらためまして大成建設株式会社様には日頃より日本古来の伝統文化である将棋へのご理解、そして女流棋界へのご支援、ご尽力を賜っておりますこと深く感謝申し上げます。いよいよ明日から番勝負が始まるわけですが、オークラ様の対局場での清麗戦第1局、そして挑戦者が加藤桃子さん、このキーワードが並びますと第3期の清麗戦が思い出されます。加藤さんが初めて清麗戦の番勝負に登場したのですが、第1局の和服が大成建設様のシンボルマークであるオレンジ、ブルー、グリーンの3色を和服にコーディネートされて初戦に臨まれた。清麗に懸ける思いと感謝の気持ちがあふれる対局姿がとても印象に残っております。迎え撃つ福間清麗ですが、対加藤戦への感想といたしましては、福間清麗は『加藤さんの深い研究を知ることは大変緊張感があって、苦しい時間が長いけど楽しみでもある』とおっしゃっておりました。昨年の清麗戦の就位式では、来期に向けて『少しでも強くなれるように頑張りたい』とおっしゃっておりました。この一年でどれほど強くなってしまったのか、大変恐ろしい気もいたしますが、そんなお二方のタイトル戦となります」

Dsc_0205(福間清麗から清麗杯の返還が行われた)

Dsc_0208(福間清麗にはレプリカが授けられる)

Dsc_0219(福間香奈清麗)

「先ほど検分をしました。外はすごく暑かったのですが、対局場はすごく快適で、最高の環境を作っていただいておりました。ありがとうございます。明日から清麗戦が開幕しますけれども、自分の力を出しきれるように頑張って参りたいと思います」

Dsc_0235(加藤桃子女流四段)

「清麗戦のタイトル戦を再び戦えることに喜びを感じております。清麗は女流棋士になってから初めて獲得した大変思い入れのあるタイトルです。その舞台でまた力を試されるわけですが、一生懸命頑張りたいと思っております。素晴らしい対局会場と対局環境を整えてくださいまして、心より感謝申し上げます。五番勝負をより充実したものにするために自分の納得いく指し手を一手一手、積み重ねていきたいと思っております」

Dsc_0240(両対局者の記念撮影)

以上で本日の中継を終了します。明日もどうぞよろしくお願いいたします。

(書き起こし=琵琶)

16時30分ごろから検分が行われました。

Dsc_0076001_2(本局の対局室。中央と天井にライブカメラが設置される)

Dsc_0083 (両対局者と立会人の飯野八段、記録係の伊藤明女流初段がそろい、まずは2種類用意された駒から、どちらを使うか決めることに)

Dsc_0090001(福間香奈清麗)

Dsc_0098(加藤桃子女流四段)

Dsc_0115(駒を選ぶにあたって、光の調整の要望が入った。駒が反射して見えづらくなるのを防止するため)

Dsc_0126(照明のライトを2本外すことで両対局者も了承した。使用する駒は明日に取り上げる)

Dsc_0119(日差しについても言及され、明日の天気次第で調整することに決まった。対局室はカーテンで光をシャットアウトすることができる)

Dsc_0132(検分は15分ほどで終了した)

Dsc_0125001(用意されたお盆。皿にはチョコレート、飴などが提供される。飲み物のサイズは330ml)

現地大盤解説会は10日(水)13時に受付開始、13時30分から始まります。会場はThe Okura Tokyo プレステージタワー1階「曙の間Ⅱ」。定員は100名で先着順です。その他の詳細は下記のリンク先をご覧ください。

【大成建設杯第6期清麗戦 第1局大盤解説会のご案内】
https://www.shogi.or.jp/event/2024/06/6_1_1.html?mi=rlt_match

今シリーズでは、楽天グループ株式会社が運営する無料のリニア型動画配信サービス「Rチャンネル」にてライブ配信が行われます。10日(水)8時45分から開始。第1局の解説は山本博志五段、聞き手は貞升南女流二段です。トップページに臨時掲出されるライブ専門チャンネルでご覧いただけます。見逃した方に向けての後日アーカイブ配信も行われる予定です。併せてお楽しみください。

【Rチャンネル】
https://channel.rakuten.co.jp/

【「Rチャンネル」、将棋の女流棋戦「大成建設杯第6期清麗戦五番勝負」をライブ中継で単独配信決定】
https://corp.rakuten.co.jp/news/update/2024/0703_01.html

大成建設杯第6期清麗戦五番勝負がいよいよ開幕します。福間香奈清麗(五冠)の挑戦権を獲得したのは加藤桃子女流四段。第3期、第4期に続いて3回目の顔合わせです。第1局は7月10日(水)9時に対局開始。対局場は東京都港区「The Okura Tokyo」。持ち時間は各4時間(チェスクロック使用)。切れたら1手60秒未満の着手となります。昼食休憩は12時から13時まで。
立会人は飯野健二八段、記録係は伊藤明日香女流初段。現地大盤解説会の解説は小山直希四段、聞き手は本田小百合女流三段が務めます。

本局の中継は、棋譜コメント入力を琵琶、ブログを生姜が担当します。よろしくお願いいたします。

2024年5月31日 (金)

大成建設杯第6期清麗戦五番勝負の対局場と日程は以下の通りです。本日はご観戦ありがとうございました。福間香奈清麗と加藤桃子女流四段による五番勝負は7月に開幕します。アツい勝負をお楽しみに。

第1局 7月10日(水) 東京都港区「The Okura Tokyo」
第2局 7月24日(水) 愛知県犬山市「ホテルインディゴ犬山有楽苑」
第3局 8月6日(火)  栃木県日光市「日光金谷ホテル」
第4局 8月20日(火) 大阪府大阪市「関西将棋会館」
第5局 8月27日(火) 東京都渋谷区「将棋会館」

感想戦のあとに加藤女流四段に囲み取材が行われました。

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――あらためて、本局を振り返っていただけますか。

加藤 戦型を予想できなかったのですが、割と経験のある形で感覚的に序中盤はうまく指せたと思っています。▲3一角(43手目)を打ち込んでうまくいくかだと思いましたが、そのあとも振り飛車側の受けが難しかったようで冷静に対処できたと思います。

――▲3一角と打ったときの手応えはどうでしたか。

加藤 ▲3一角は狙い筋として、いつか打とうと思っていました。▲3六歩と突いてあって、△1四角と5八金を狙う筋がない状態で▲3一角と打てたので、好条件でできているはずだと思っていました。また、玉頭が手厚いので端攻めが炸裂しそうで手応えはありました。

――リードした手応えはいつ感じましたか。

加藤 指しているときは△7七角成(84手目)▲同金寄となっても怖いと思っていました。▲4三と(87手目)△同金が入って、後手玉が見えやすくなって勝ちやすい形勢になったと思いました。

――序盤の工夫はどのあたりでしょうか。

加藤 丸山ワクチンのイメージで指していました。7六に銀を収めようとしていました。女流名人戦のリーグ戦の▲大島(綾華女流二段)-△西山戦では、6筋の歩交換から▲5六銀~▲6七銀引と立て直していました。それも居飛車満足だと思いますが、自分は右銀を7六に収めたほうが勝ちやすいと思いました。相手が6三銀型か6三金型かで違いも出てきますが、その将棋を参考にしていました。

Dsc_2655 ――あらためて五番勝負の抱負をお願いします。

加藤 清麗戦の五番勝負は久しぶりです。五番勝負は持ち時間が4時間あって、チェスクロックですが、先日戦った女流王位戦と同じ持ち時間です。感覚としては女流王位戦の延長戦だなと捉えています。持ち時間をうまく使って、納得いく指し手を積み重ねたいと思います。

――清麗戦ではどういうテーマで臨みますか。

加藤 いまはまだわかりませんが、直前のタイトル戦を踏まえたうえで対策を立てたいと思っています。

――加藤女流四段にとって清麗は、女流棋士に転向して最初に獲得したタイトルです。

加藤 タイトルを獲得したシリーズ(第3期)は、タイトル戦を意識して日々の生活を考えながら五番勝負の期間を過ごしました。
これからも同じように一日一日を大切にしていきたいと思います。そのときの初心に戻ったつもりで臨みたいと思います。

――関西に移籍されました。いい影響はありますか。

加藤 今回ですと、女流王位戦五番勝負をストレートで敗退したのは大きな出来事でした。今日まで、気持ちの切り替えの期間が大事だと思って、VSを頼みまくりました。それを引き受けてくださったので、感謝していますし、鍛えてくださっている環境が、自分にとってよかったなと。将棋を指すことで気持ちを切り替えることができました。

――五番勝負は初めての対局場もあると思います。

加藤 初めての対局場はワクワク感があります。夏場で暑いと思います。そのあたりは体調管理をしっかりしたいと思います。料理はご当地にあったものいただけたら。そういったところで気分転換を楽しめたらと思います。

――女流王座戦、女流王位戦に続いてタイトル挑戦です。

加藤 ここ数日は今日に間に合わないのではと思っていました。心配でしたが、将棋に気持ちをぶつけられてよかったです。

――女流王位戦の結果を生かせて五番勝負に向かえそうですか。

加藤 負けてしまったことも前向きに捉えて進んでいけそうに思います。

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