（香川女流三段が無敗を守った）

（敗れた渡部女流三段）

  （渡部女流三段は終盤で誤算があったようだ）

（感想戦終了。香川女流三段は渡部女流三段の足の具合を気にしていた）

▲香川－△渡部戦は14時51分、119手で香川女流三段が勝ちました。消費時間は、▲香川２時間０分、△渡部２時間０分（持ち時間は各２時間）。

時刻は14時30分、すでに終盤戦に入っています。先手玉はまだ詰めろになっていません。後手玉も詰めろではないですが、▲３二銀成が入ると受けに窮します。両者とも残り時間はほとんどありません。

戦いが始まり、まずは後手が先手の穴熊に迫っています。４六歩の拠点が大きな存在です。ただ、敵陣の桂香は補充できません。うまく攻めがつながるかどうかです。

（朝の渡部女流三段）

    （悩ましそうな香川女流三段。再開直後に指すことはなかった）

図の局面で香川女流三段が６分使って昼食休憩に入りました。休憩時間は12時から40分間。消費時間は▲香川58分、△渡部１時間０分（持ち時間は各２時間）。香川女流三段の出前注文は「日替わり定食＝トマトソースの煮込みハンバーグ」（Le Carre）、渡部女流三段は「上親子丼、ごはん少なめ、みそ汁なし」（ほそ島や）。

（休憩中の対局室）

（駒は香月作、菱湖書）

戦型は先手中飛車の対抗形。さらに相穴熊の持久戦になりました。７月のリコー杯女流王座戦本戦▲香川－△渡部戦をベースにしつつ、互いに工夫した序盤戦となっています。

実戦は図から△４二銀引▲１五歩△３三銀▲７五歩と進んでいます。千日手でも十分という後手に対し、先手が打開できるかどうかに注目です。

（朝の香川女流三段）

振り駒は香川女流三段の振り歩先で、結果は歩が３枚。香川女流三段の先手となりました。

（香川女流三段、初手▲７六歩）

（渡部女流三段、２手目△８四歩）

先に入室したのは渡部女流三段。９時53分、香川女流三段が入室。渡部女流三段は香川女流三段に、ケガのために今日は足を横に崩して対局することを断っていました。

（対局室は雲鶴。隣の棋峰は清麗戦の藤田綾女流二段－堀彩乃女流１級戦）

 
（香川愛生女流三段）

（渡部愛女流三段）

（記録係は和田あき女流初段）

第２期ヒューリック杯清麗戦は10月に開幕し、予選が進行中です。第２期も当ブログで注目局を中継していきます（棋譜は全局公開予定）。本日は香川愛生女流三段－渡部愛女流三段戦を中継します。2019年11月12日（火）10時から東京・将棋会館で指されます。持ち時間はチェスクロック使用で各２時間。先後は振り駒で決定します。

【主催：ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/

【本局の棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/2/seirei201911120101.html

今期から予選の表記がトーナメントに変わりました。両者ともすでに１回戦を突破。６連勝すると本戦出場が決まります。敗れた場合は再挑戦トーナメントから予選突破を目指します。詳しくはトーナメント表をご覧ください。

【第２期ヒューリック杯清麗戦トーナメント表】
https://www.shogi.or.jp/match/seirei/2/yosen.html