第3期五番勝負第4局
2021年11月 9日 (火)
終局直後インタビュー
(勝った里見香奈清麗は2連敗からの連勝で、フルセットに持ち込んだ)
□里見清麗のインタビュー
--今日の将棋の流れについて。
里見 ずっと難しいと思っていました。途中は少し駒得で局面が落ち着き、そこは指せると思っていたのですが、そのあと崩れてしまって、自信がない局面が続きました。最後はなんとかという感じでした。
--守りを意識したような指し手が目立った。カド番である意識は。
里見 意識をしているつもりはなかったですが、途中はちぐはぐな手が続いてしまいました。基本的には局面を落ち着かせて指すつもりでしたが、それに反した手を指してしまい、そのあとは手堅くなりすぎたところもあるかもしれません。
--勝ちを意識したのは。
里見 本当に最後のあたりで、△3九飛(172手目)と打ったところです。
--第5局に向けての意気込みについて。
里見 コンディションを整えて、自分の力が出せるような状態で挑みたいです。
(敗れた加藤桃子女流三段は最終戦でタイトル奪取なるか)
■加藤女流三段のインタビュー
--今日の将棋を振り返って。
加藤 里見さんが工夫され、自分が突っ張ってしまい、解消するのが大変でした。折り合いをつけながら指していましたが、駒損の攻めで自信があるわけではなかったです。うまく局面のバランスを取ればと思いながら指していましたが、歩の数が少なかったのが響きました。そのあとはジリ貧で、馬が強力で敵玉が見えなくなってしまいました。
--持ち時間について。
加藤 自分が得する手が指したかったので、先になくなってしまったのは仕方がありません。秒読みが長かったですが、最善をあまり指せなかった気もしています。