第4期五番勝負第1局
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終局直後
【里見女流四冠のインタビュー】
――一局を振り返って、いかがですか。
里見 午前中から局面が動く将棋になったんですけど、 要所要所で時間を使って、一手一手考えて指せたかなと思います。
――加藤清麗の仕掛けに対応する将棋になりました。
里見 後手番なので仕掛けられて対応していく将棋になったのかなと思っていたんですけど、自分のなかでは結構、うまくついていけてたかなと思います。
――ホテルニューオータニの対局は2年連続となりました。
里見 素晴らしいホテルを用意していただいて、すごく集中して指せました。
――第2局の抱負をお願いします。
里見 次は先後が決まっているので、しっかり対策をして挑めたらと思います。
【加藤清麗のインタビュー】
――一局を振り返ってください。
加藤 形勢判断がよくなかったと思います。
――本局の仕掛けは斬新に見えましたが、ある程度は事前に決めていたのでしょうか。
加藤 うーん……。そうですね。これもあったと思って、指していました。
――△7一金に1時間ほど長考されましたが、あのあたりはどうでしたか。
加藤 ▲6二角を打つのは決断がいると思ったので、そのあたりを中心に読んではいたのですが、最後に打った時は少し届かないかなと。その前に間違えてしまったかなと思いながら指していました。
――最後に第2局に向けての抱負をお願いします。
加藤 体調に気をつけながら、次に向かっていきたいと思います。
里見女流四冠が先勝
第1局は里見女流四冠が勝ちました。終局時刻は17時47分。消費時間は▲加藤3時間58分、△里見3時間46分。第2局は7月22日(金)、新潟県新潟市「ホテルオークラ新潟」で行われます。
後手勝勢
加藤清麗は粘り強い指し回しを続けますが、図で△6五桂が決め手。飯野八段は「詰めろ逃れの詰めろですか」とつぶやきました。
勝負手を連発
加藤清麗は約1時間の考慮のすえに、▲6二角と打ち込みました。
△6二同金なら▲1二竜△同香▲6二香成の狙いです。飯野八段は途中の△1二同香に代えて、△6三金▲9二飛△同玉▲7二竜△8二桂と受けて、△5九歩成を間に合わせれば後手優勢と検討していました。
実戦は、▲6二角に△同飛と応じました。▲同香成△同金▲5一飛なら△6一香が堅いため、▲7一竜!△同玉▲6二香成△同玉▲4二歩成と迫っています。
後手玉を薄くすることに成功しましたが、先手はかなりの駒損です。里見清麗は▲4二歩成に△6三銀打▲9二飛△8五銀と受けに回りました。
局面の焦点は先手が食いつけるか、後手がしのぐかに絞られました。残り時間は▲加藤52分、△里見43分とほぼ互角です。
加藤清麗の長考
午後のおやつ
午後のおやつは、加藤清麗が「新エクストラスーパーマンゴーショート」「アイスレモンティー(氷少なめ)」です。里見女流四冠には13時に「フレッシュオレンジジュース」「フレッシュトマトジュース」が出され、15時30分前に「アイスカフェオレ」を追加注文しました。
(「新エクストラスーパーマンゴーショート」「アイスレモンティー(氷少なめ)」)
控室にも「新エクストラスーパーマンゴーショート」が出されました。清水市代女流七段・日本将棋連盟常務理事は「マンゴーはそのままいただくことが多く、ショートケーキは初めてでした。二層のクリームは違った味わいで、とてもおいしいです。この厚みは必要な分厚さです」とコメントしています。