（勝った渡部女流王位は２勝０敗）

（敗れた脇田女流１級は１勝１敗に）

（感想戦はポイントの局面を中心に約15分間行われた）

89手で渡部女流王位が勝ちました。終局時刻は14時23分。消費時間は▲渡部１時間50分、△脇田１時間51分。
勝った渡部女流王位は２勝０敗、敗れた脇田女流１級は１勝１敗となりました。

（琵琶）

13時30分、局面は図のように進みました。渡部女流王位が▲８五歩～▲７六銀と巧みに切り返して後手の攻めをかわし、反撃に転じて現局面に進みました。▲９一角成と▲５五角成の両狙いが厳しく、先手が優勢になったようです。

12時40分、対局が再開しました。写真は朝の表情です。

（渡部女流王位）

（脇田女流１級）

12時、この局面で脇田女流１級が６分59秒使って昼食休憩に入りまし。ここまでの消費時間は▲渡部57分、△脇田１時間。昼食の注文は渡部女流王位がミックス雑炊・半分（みろく庵）、脇田女流１級がカキフライ定食（ふじもと）です。対局は12時40分から再開されます。

（昼食休憩中の飛燕）

（▲７六銀で休憩に。手前が渡部女流王位）

（本局の棋譜用紙）

脇田女流１級が後手番ながら右銀を繰り出す積極策に出ました。図の△５三角は飛車取りと△８六銀を見た攻撃的な自陣角です。この強烈な攻めを渡部女流王位がどう受け止めるのでしょうか。局面は中盤の難所を迎えています。

渡部女流王位の先手で横歩取り模様に進みましたが、後手の脇田女流１級が趣向を凝らして相掛かりになりました。後手は５筋の歩を突く旧型に、対して先手は４筋の歩を突く現代流で対抗しました。盤上は新旧対抗形になり、互いの構想力が問われる展開になりそうです。

おはようございます。第１期ヒューリック杯清麗戦（ヒューリック株式会社主催）予選２回戦の渡部愛女流王位（１勝０敗）－脇田菜々子女流１級（１勝０敗）をお送りします。対局は２月27日（水）10時から東京・将棋会館「飛燕」で行われます。持ち時間はチェスクロック使用の各２時間。切れたら１手60秒未満での着手となります。振り駒の結果、歩が４枚出て渡部女流王位の先手番に決まりました。
本局の中継は琵琶が担当します。よろしくお願いいたします。

（渡部愛女流王位）

（脇田菜々子女流１級）

（振り駒の結果、歩が４枚出て渡部女流王位の先手に）

（初手▲２六歩を着手する渡部女流王位）

【主催：ヒューリック株式会社】
https://www.hulic.co.jp/
【予選組み合わせ】
https://www.shogi.or.jp/match/seirei/1/yosen.html

（カロリーナ女流１級は軽快なさばきを見せた）

（北尾女流二段は中盤の誤算が響いたようだ）

（感想戦では仕掛け周辺を30分ほど検討）

以上で本局の中継は終了となります。ご観戦いただきまして、ありがとうございました。

図の局面で北尾女流二段が投了しました。終局時刻は14時34分。消費時間は、▲カロリーナ女流１級１時間47分、△北尾女流二段２時間０分。勝ったカロリーナ女流１級は１勝１敗で後日の予選３回戦に臨みます。北尾女流二段は２敗目を喫し、今期の敗退が決まりました。