（伊藤女流三段。最終盤で大逆転勝ちを収めた）

（挑戦者決定戦に進み、上田初美女流四段と対戦する）

（敗れた石本女流初段）

（感想戦）

（投了の局面。駒を動かさずに口頭で意見を交わしていた）

本局の中継は以上で終了となります。ご観戦いただき、ありがとうございました。

図の局面で石本女流初段が投了しました。終局時刻は16時55分。消費時間は、▲石本３時間０分、△伊藤３時間０分。勝った伊藤女流三段は挑戦者決定戦に進みます。

最終盤で逆転しました。△３三桂と４一の桂で馬を取る前に、△２六桂▲同歩を利かしたのが好手で、▲２六桂を消したのが大きいです。

▲４四桂が厳しい手で、△３一金は▲５一馬から３三の地点を狙われます。かといって、このまま金を逃げずに指すのも▲５四角から▲３二桂成が厳しいです。石本女流初段が勝ちに近づいています。

石本女流初段が優位を拡大しています。図は△５六金に５七の角を８四に逃げたところ。△７二桂は▲５三竜が金取りです。後手は手をこまねいているとさらに形勢が悪化するので、勝負手を放って先手玉に嫌みをつけないといけません。

（伊藤女流三段は苦しい。勝負手を放てるか）

石本女流初段が機敏な手でペースを握っています。△７一金に▲６四歩が好手でした。

△６四同歩は▲５三飛成なので、△６四同銀しかありません。以下▲６三飛成△７三銀▲６五桂。

桂跳ねが気持ちのよい活用です。振り飛車の桂が６五にきたので、石本女流初段がペースを握っています。△６二銀なら▲５四竜で、次は▲６三歩が厳しいです。

（朝の石本女流初段。本局に勝てば、全棋戦を通じて初の挑戦者決定戦進出となる）

（対局再開後の様子。手番の伊藤女流三段はすぐに指さなかった）

（石本女流初段が積極的に仕掛け、ペースを握っている）

図の局面で伊藤女流三段が13分考えて、昼食休憩に入りました。消費時間は▲石本１時間９分、△伊藤50分。昼食注文はともになし。対局は12時40分から再開されます。

※対局者が考慮中のため、昼食休憩時の対局室の撮影は控えました。

戦型は石本女流初段の石田流に、伊藤女流三段が１筋の突き越しを生かして銀冠に構えました。▲7四歩に△同歩は▲９一角成なので、△４五歩▲５七角△７四飛が予想されます。

（10時、対局開始）

（伊藤沙恵女流三段）

（石本さくら女流初段）