第5期五番勝負第1局 Feed

2023年7月12日 (水)

20230712a7304788(終局直後にインタビューが行われた)

20230712a7304796【里見清麗の談話】
――▲4六歩(43手目)あたりの見解は。
里見 本譜のように動かれると思っていました。

――昼食休憩明け以降、2筋から4筋で攻防が続いた。その辺りの形勢については。
里見 お互い自玉が(戦場から)近い形なので、神経を使いました。形勢は難しいと思って指していました。

――▲5七角(67手目)と打ったところは成算があったか。
里見 成算はあるわけではなかったんですけど、堅さを生かして攻めようかなと思いました。

――ハッキリ形勢がいいと思った局面は。
里見 ▲8五歩(91手目)と打てたところです。

――二人が女流棋戦で対局したのは昨年11月以来。昨年に24局も対戦したことを考えると間が空いたが、久しぶりに西山女流三冠と対戦した印象について。
里見 あるようでない形の将棋だったので、一手一手、考えながら指す力戦形になったかなと思います。

――第2局に向けて。
里見 引き続き、力を出しきれるように頑張りたいと思います。

20230712a7304799【西山女流三冠の談話】
――現時点で、こうすればよかったという局面はあったか。
西山 (62手目△2六飛のあとに)△5六飛と回れる条件が少ないのをウッカリしていて、もう少し手待ちのような姿勢を選ぶべきだったのかなと思います。

――里見清麗とは久しぶりの対戦だった。
西山 久しぶりにこの戦型になって、一手一手、難しいなと思いながら指していました。

――女流棋戦での連勝が歴代3位の18連勝で止まったが、それについては。
西山 負けの将棋が多かったので、記録を作れたのであれば、よかったと思います。

――一局全体を振り返って。
西山 ジリジリした展開から、ちょっとずつ苦しくなりました。▲3三金(81手目)と桂を取られた辺りで手があったか分からないんですけど、もうちょっと粘りのある手を選べた将棋だったかなと思います。

――次局に向けて。
西山 すぐにくると思うので、今回の反省を生かせたらと思います。

20230712_107第1局は107手で里見清麗の勝ちとなりました。終局時刻は17時58分。消費時間は☗里見3時間52分、☖西山4時間0分(チェスクロック使用)。第2局は福岡県福岡市「ホテルニューオータニ博多」で行われます。

20230712_70第1図で▲3五角が決断の角切り。△同歩に▲4三銀と打ち込み、以下△同金▲同歩成△同玉▲4四金△5二玉▲3三金(第2図)と進んで4九飛のさばきにメドが立ちました。先手は角桂交換の駒損ですが、後手玉の守りが薄いので成立しています。

20230712_81

20230712a7304535(自玉が危険にさらされている西山女流三冠。持ち味である豪快な攻めが出しづらい展開か)




ホテルニューオータニ日本庭園を散策しました。

20230712a7304776(本日の千代田区の最高気温は37度と猛暑日。まずは滝を眺めてから庭園内を回ることにした)

20230712a7304783

20230712a7304780

20230712a7304779(あまりの暑さに鯉も日陰に避難していた)

20230712a7304784(案内板の左側にあるザ・メインの階上に対局室がある)

15時になり、両対局者に午後のおやつが出されました。メニューは両者ともに「フルーツ盛り合わせ」。加えて、里見清麗は「アイスココア、カモミールティー、フレッシュオレンジジュース」のドリンク3種を注文しています。

20230712a7304631(里見清麗のメニュー)

20230712a7304643(西山女流三冠のメニュー)

本局の対局場であるホテルニューオータニ(東京)は、1964年の東京オリンピック開催にあたって宿泊施設の不足を補うため、国家の要請のもとオープンしました。過去のタイトル戦では、1983年の第9期女流名人位戦第3局、2011年の第1期リコー杯女流王座戦第1局の舞台になりました。
また、スパイ・アクション映画「007」シリーズの第5作『007は二度死ぬ』のロケ地としても知られています。

【ホテルニューオータニ】
https://www.newotani.co.jp/tokyo/

20230711a7304192

20230711a7304196(ホテルニューオータニ「ザ・メイン」の正面玄関。ここでショーン・コネリー扮する主人公のジェームズ・ボンドが銃撃戦を繰り広げた)

20230712a7304403(こちらは大盤解説会場に通じる「ガーデンコート」。永田町駅と赤坂見附駅から近い)

20230712_62図は2一の飛車で2六の歩を取った局面。ここで▲2七歩が自然な応手に見えます。対する後手は(1)△5六飛と歩をかすめ取りたいところですが、それには▲4三角△同金▲同歩成△同玉に▲6六金(参考図1)で飛車を捕獲される筋があります。

20230712_69また、▲2七歩に(2)△2一飛の手待ちは、▲6五角△2四飛▲4三歩成△同金▲8四飛△同歩▲4一銀△4二玉▲4四歩(参考図2)という強襲が成立します。

20230712_73戻って、図では▲2七歩以外に▲4九飛もあります。激しい変化が何通りも潜んでいるだけに、ここ数手で形勢にハッキリ差がついても不思議ではない状況です。

20230712a7304544(里見清麗)