第45期決勝三番勝負第2局 Feed

2014年10月17日 (金)

長考の答えは端歩

佐々木五段は46分考えて▲9六歩と突きました。

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△2二銀と上がって後手は一安心。そこで▲3六飛△5四飛▲7六飛が変わった動きです。

20141017asasakibae31_2またも手損をしていますが、▲3六飛は△5四飛と浮かせて7三銀7二金の動きを不自由にする狙いのようです。飛車を浮いたので△6四銀は▲7二飛成と金を取られます。

序盤から佐々木五段は飛車を動かし、模様を良くしようとしています。阿部四段はどう応えるでしょうか。

(紋蛇)

佐々木が長考に沈む

20141017asasakiabe4序盤で佐々木五段が珍しい工夫を見せました。△5四歩に▲6六歩~▲7八飛がよくある手ですが、▲6八飛と四間飛車に構えました。

20141017asasakiabe5阿部四段は△5二飛と中飛車。数手後に佐々木五段は▲7八飛と振り直しています。

20141017asasakiabe9飛車の動きが一手損ですが、意地でも▲6六歩と角道を止めたくなかった作戦のようです。お互いに玉を囲い合い、△7二金を見て佐々木五段が手を止めています。

20141017asasakiabe26控室では▲3六飛の仕掛けを狙っていると見られています。△5四飛に▲5六歩が継続手です。

20141017a1117▲5六歩は強引な仕掛けに見えますが、△同歩は▲3三角成△同桂▲6一角でしびれます。

20141017a1106▲5六歩には△6四銀▲5五歩△同銀▲5六歩△4四銀▲3四飛で一局の将棋です。振り飛車は一歩得ですが、先手の飛車も狭い。バランスはとれています。

20141017a1107(紋蛇)

10時40分頃の控室

Dsc_8513 (千葉幸生六段、佐藤天七段が序盤から検討している)

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ツイッター解説は金井恒太五段

本局のツイッター解説は金井恒太五段です。

Kanai
解説内容は日本将棋連盟モバイルツイッターや棋譜コメントでご覧になれます。

201410171041(金井五段の戦型予想は的中した)

(紋蛇)

戦型は石田流VS中飛車左穴熊

20141017asasakibaekouru18佐々木五段の石田流に阿部四段は中飛車左穴熊で対抗しました。佐々木五段は居飛車党ですが、先月から石田流を連採しています。阿部四段は得意の穴熊で勝負です。

(紋蛇)

対局開始

Dsc_8492 (盤をにらみつける佐々木五段)

Dsc_8493 (阿部四段は穏やかな表情で開始を待つ)

Dsc_8500_3 (10時対局開始)

Dsc_8507 (佐々木五段の初手は▲7六歩だった)

Dsc_8511 (阿部四段が△3四歩と指して報道陣、関係者が退室した)

(紋蛇)

対局開始前

Dsc_8465 (9時40分頃の対局室。座っているのは佐々木大三段)

Dsc_8467 (先に入室したのは佐々木五段)

Dsc_8468 (十数秒後、阿部四段も入室した)

Dsc_8479 (5分ほど前に駒箱が開けられる)

Dsc_8480

Dsc_8482
(紋蛇)

第45期新人王戦決勝三番勝負第2局

佐々木勇気五段と阿部光瑠四段で争われている、第45期新人王戦決勝三番勝負。
第2局は東京・将棋会館にて10月17日(金)10時開始です。

Dsc_8459 (対局ボード)


第1局を制した佐々木五段が連勝で初優勝するのか。それとも阿部四段が巻き返して第3局へ持ち込むのか。先後は第1局と入れ替わり、佐々木五段の先手番で行われます。

立会人は佐藤天彦七段。記録係は佐々木大地三段(19歳、深浦康市九段門下)です。

本局の中継は棋譜・コメント入力を吟、中継ブログを紋蛇がお送りいたします。よろしくお願いいたします。

(紋蛇)