佐々木が長考に沈む
序盤で佐々木五段が珍しい工夫を見せました。△５四歩に▲６六歩～▲７八飛がよくある手ですが、▲６八飛と四間飛車に構えました。
阿部四段は△５二飛と中飛車。数手後に佐々木五段は▲７八飛と振り直しています。
飛車の動きが一手損ですが、意地でも▲６六歩と角道を止めたくなかった作戦のようです。お互いに玉を囲い合い、△７二金を見て佐々木五段が手を止めています。
控室では▲３六飛の仕掛けを狙っていると見られています。△５四飛に▲５六歩が継続手です。
▲５六歩は強引な仕掛けに見えますが、△同歩は▲３三角成△同桂▲６一角でしびれます。
▲５六歩には△６四銀▲５五歩△同銀▲５六歩△４四銀▲３四飛で一局の将棋です。振り飛車は一歩得ですが、先手の飛車も狭い。バランスはとれています。
（紋蛇）
