第44期決勝三番勝負第3局 Feed

2013年10月22日 (火)

先手盛り返す

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▲4四歩の局面。「△同歩は▲5三銀がある。△同角は▲6五桂の開き王手が実現しますね。これはもう大変です。流れは先手ですね。▲4四歩に△4二歩と打つのでは△4六歩と突いた手がどうだったのか」と行方八段。
「これは逆転したか」と話すのは富岡八段。

(吟)

後手ペース

Shinjin201310220101_174△6三銀とぶつけた局面を見た田村七段は「後手が指しやすいですね。後手からの△8七歩が厳しいです。先手は▲9五歩と突きましたが、なかなか▲9四歩と取り込めないです」と話す。
富岡八段も「△4六歩の突き捨てから後手はうまく手を作ったね」と話す。

■Twitter解説■
広瀬章人七段>△7四銀~△6三銀も少し変わった手順のように思います。次に△8七歩と打つ狙いでしょうか。先手はこの数手をうまく凌いで反撃したいところです。(後手やや有利)

Dsc_0079 (ペースを握った都成三段。このまま押し切れるか)

(吟)

予想外の一手

Shinjin20131022010164△4六歩が着手されると「えっ後手から突いたの」と驚きの声。
富岡八段は「善悪はともかく凄くなぃ? 居飛車党は突きにくい歩だね」と話す。
行方八段は「▲4六同歩と取られると先手玉が広くなるからなぁ」と話す。

Dsc_0125 (八代弥四段と室谷由紀女流初段も検討に加わる)

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(吟)

いよいよ開戦

Shinjin201310220101_158
△9三桂と跳ねて▲8六飛に手薄になった7筋を攻める△7四歩が着手された。
モニターを見た行方八段は「行くしかないっすよね」と話す。
△7四歩に▲8八角と藤森は引いた。行方八段に進行の一例を聞くと「ぼくの第一感は△7五歩▲9五歩△7四銀▲9四歩△8五桂▲6五歩(変化図)に△3三桂です。▲6五歩は▲8五桂と開き王手で桂を取る狙いです。ただ△3三桂と跳ねられると先手の指し手が難しいように見えます。手順中でひとひねり欲しいところです」と語ってくれた。

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Dsc_0078 (先手の飛車を動かして△7四歩と開戦した都成三段)

(吟)

おやつ

Dsc_0120 (14時20分すぎ、両対局者にモンブランが運ばれた。おやつは将棋会館から近いNana Gateauxの品。第2局は同店のマロンロールケーキが運ばれた)

(吟)

叔父 2人

Dsc_0114 (富岡英作八段と田村康介七段は大内延介九段門下。藤森四段は塚田泰明九段門下で大内九段の孫弟子にあたる。富岡八段と田村七段は藤森四段から見れば叔父になる)

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(富岡八段は本日の東京、対局立会人)

Dsc_0118 (同門で継ぎ盤をはさむ)

(吟)

今日の千駄ヶ谷は曇り空

Dsc_0110 (やや肌寒い気候の千駄ヶ谷)

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(吟)

対局再開(藤森四段)

Dsc_0090 (都成三段の△5四歩を見て、記録机の棋譜を覗き込み、しばし考え込む)

Dsc_0104 (普段は穏やかな表情が多い藤森四段だが、本局への意気込みが伝わってくる『藤森ニラミ』だ)

Dsc_0106 (バシッと高い駒音。▲5七銀を着手)

(吟)

対局再開(都成三段)

Dsc_0084 (盤上に鋭い視線を向ける都成三段)

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Dsc_0092 (再開直後、△5四歩を着手する都成三段)

(吟)

昼食休憩に入る

Shinjin20131022010135▲2八銀に都成三段が14分使って昼食休憩。消費時間は▲藤森四段1時間0分、△都成三段54分。昼食の注文は藤森四段がうな重梅・肝吸い(ふじもと)、都成三段は鶏南ばんそば・おにぎりシャケ(みろく庵)。対局は13時に再開される。

■Twitter解説■
広瀬章人七段>△2六歩は積極的な一手ですね。午後はお互いの玉頭をめぐる攻防になるのではないかと思います。私も一旦休憩に入ります。(互角)

20131022 うな重梅・肝吸い(ふじもと)

Dsc_0073 鶏南ばんそば・おにぎりシャケ(みろく庵)

(吟)