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2017年10月

2017年10月16日 (月)

駒組みが進む

20171016b_2 10時55分、佐々木四段が初めてまとまった時間を使い、12分の考慮で▲4七金と上がりました。「慎重な手ですね」と田村七段。ここから本格的な戦いになるまでは、互いにじっくり考えながら指し進めるだろうと見られています。

Dsc_4055a (記者に解説する田村七段)

(睡蓮)

朝の控室

対局開始直後、控室に戻った森内九段と田村七段は早速、継ぎ盤に指し手を並べていました。森内九段は第18期(1987年度)、第22期(1991年度)、第24期(1993年度)の新人王。田村七段は第34期(2003年度)の新人王です。

Dsc_4049a

(睡蓮)

戦型は角換わり

20171016a_2すらすらと指し手が進み、角換わりの将棋になりました。「(第1局のように)雁木じゃないんですね」と田村七段。図は10時30分頃の局面です。ここまで増田四段が持ち時間を20分弱使っているのに対し、佐々木四段は1分しか使っていません。

Dsc_3997a(佐々木四段。ここまでは想定通りか)

(睡蓮)

対局開始

Dsc_4042a(立会人の田村七段の合図で対局開始)

Dsc_4043a(佐々木四段は、お茶を一口飲んでから▲2六歩と飛車先の歩を突いた)

Dsc_4045a(増田四段はすぐに△8四歩と返す)

Dsc_4047a(相掛かりを得意とする佐々木四段だが、3手目の選択は▲7六歩だった)

Dsc_4048a(両者、ほとんど手を止めることなくどんどん指し進めていた)

(睡蓮)

開始直前の特別対局室

対局は定刻通りの10時に開始されました。

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(まず佐々木四段が9時40分過ぎに入室。立会人の田村七段と、日本将棋連盟専務理事の森内俊之九段もスタンバイ)

Dsc_4003a(増田四段は9時50分過ぎに姿を見せた)

Dsc_4006a(増田康宏四段)

Dsc_4018a(佐々木大地四段)

Dsc_4020a

(睡蓮)

動画中継のお知らせ

本局の模様は、「ニコニコ生放送」並びに「AbemaTV 将棋チャンネル」でもライブ配信されます。あわせてお楽しみください。

<ニコニコ生放送(要会員登録)>
http://live.nicovideo.jp/gate/lv307065631

放送開始時刻:9時50分
解説:梶浦宏孝四段
聞き手:塚田恵梨花女流1級

<AbemaTV 将棋チャンネル>
https://abema.tv/now-on-air/shogi

放送開始時刻:9時30分
解説:藤井猛九段、田中悠一五段
聞き手:室谷由紀女流二段、中村桃子女流初段

(睡蓮)

決勝三番勝負第2局

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増田康宏四段(写真左)と佐々木大地四段による第48期新人王戦決勝三番勝負は、第1局を増田四段が制して連覇まであと1勝という状況で第2局を迎えました。
対局は10月16日(月)に東京・将棋会館「特別対局室」で10時から行われます。持ち時間は各3時間。立会人は田村康介七段、記録係は小高悠太郎三段(所司和晴七段門下)です。先後は第1局と入れ替わり、佐々木四段が先手。両者の通算の対戦成績は、互いに1勝ずつの五分です。
本局の中継は棋譜コメントを吟、ブログを睡蓮が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。

【囲碁・将棋新人王戦 - 「しんぶん赤旗」】
http://www.jcp.or.jp/akahata/web_daily/cat11/
【新人王戦中継サイト】
http://live.shogi.or.jp/shinjin/
【棋譜中継ページ】
http://live.shogi.or.jp/shinjin/kifu/48/shinjin201710160101.html

(睡蓮)

2017年10月 6日 (金)

感想戦

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三番勝負第2局は10月16日(月)、東京・将棋会館で行われます。

(文)

終局直後

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■増田康宏四段
――本局を振り返っていかがでしたか。
増田 早めに動いていったのがうまくいった感じでした。終盤も押し切れたと思います。
――どのあたりで手応えを感じましたか。
増田 ▲6二成桂(87手目)で上部が広くなったので、そこは手応えを感じました。
――途中で長考されていました。
増田 △1四角(58手目)が想定外で、どう対応すればいいか考えていました。ただ▲1六歩と突いて、先手がいいんじゃないかとは思っていました。
――その後、一段落した▲7八玉(73手目)のあたりは。
増田 速い攻めがないので、やれるかなと思っていました。
――これで先勝です。
増田 第1局は重要な勝負と思っていました。第2局も気を引き締めて頑張りたいと思います。

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■佐々木大地四段
――今日の一局はいかがでしたか。
佐々木 序盤からつまらない展開にしてしまいました。構想がよくなかったかもしれないです。
――雁木模様の展開は考えられていたのでしょうか。
佐々木 こちらがどういう対応をするかということで、こういった作戦を選んだのですが、苦労が多かったので、うまくいかなかったですね。
――チャンスと思えるところは。
佐々木 ▲1六歩(59手目)に△8七飛成▲同金としたとき、そこで△8八歩を利かしたほうがよかったかもしれません。差が詰まった局面はそれくらいだと思います。
――第2局に向けて。
佐々木 次は先手番なので、主導権を握れるように準備していきたいです。

(文)

増田四段が先勝

Shinjin201710060101105105手まで増田四段が勝ちました。終局時刻は16時58分。消費時間は▲増田2時間42分、△佐々木2時間53分。三番勝負第1局は増田四段が制しました。

(八雲)