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2017年10月

2017年10月 6日 (金)

増田四段リードか

16時過ぎ、控室には日本将棋連盟常務理事の鈴木大介九段が訪れ、中川八段と検討しています。鈴木九段は「増田さんがよさそう」と話していました。

「少し前までは佐々木さんがいいのかと思っていたのですが、ちょっと頼りない気がします。してみると、後手の攻めが細かったのかもしれません」(鈴木九段)

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両対局者の新人王戦成績

両対局者の新人王戦について振り返ります。

増田四段は16勝3敗(0.842)。第44期から参加し、第47期に優勝。2期連続で決勝に進出しました。

・増田四段の今期成績
○渡辺和史三段
○黒沢怜生五段
○斎藤慎太郎七段
○近藤誠也五段

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佐々木四段の新人王戦成績は4勝2敗(0.667)。第46期から参加し、第47期までは1回戦負けが続きました。今期は決勝進出と、一転して飛躍を遂げています。

・佐々木四段の今期成績
○高野智史四段
○甲斐日向三段
○藤井聡太四段
○石井健太郎四段

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渡辺弥生女流初段

控室に渡辺弥生女流初段が来訪。渡辺女流初段は新人王戦の観戦記を執筆しており、前期の決勝三番勝負第1局、今期の石井健太郎四段-佐々木大地四段戦などを担当しています。

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佐々木四段の猛攻

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増田四段が歩を軽快に突き捨てて仕掛け、攻防の自陣角を放ちました。対する佐々木四段は△1四角(58手目)の端角で対抗します。ここで▲4四桂は△同銀▲3二角成△8九飛成で後手ペース。そこで先手は▲1六歩と角に圧力をかけましたが、ここから佐々木四段の猛攻が始まりました。実戦は▲1六歩以下、△8七飛成▲同金△3六歩▲1五歩△3五角▲1六飛△3七歩成▲1四歩△4八と▲同金△5六桂(70手目)と進行。

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手順中△3五角が好点の角で、これで△5六桂が詰めろになりました。後手が激しく攻め立てていますが、先手も飛車と角を手にして楽しみがあります。控室の中川八段は「先手が指せると思うけど」と話しています。
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おやつ

14時30分ごろ、対局室におやつが運ばれました。メニューはかぼちゃのタルト、紅茶です。

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過去の新人王戦

今期の増田四段と佐々木四段は花村一門の系統。過去には同門で決勝が争われたことも何度かあります。第2期の森安秀光五段-若松政和四段戦(肩書は当時)は、(故)藤内金吾八段門下の同門対決でした。

増田四段にとっては新人王戦2連覇の懸かる三番勝負ですが、過去に新人王戦で2連覇を果たしたのは丸山忠久九段と藤井猛九段の2人しかいません。第27期決勝三番勝負は丸山忠久六段と藤井猛六段(肩書は当時)の顔合わせになり、3連覇を目指す丸山六段を下して藤井六段が新人王に輝きました。藤井六段は翌年も優勝して2連覇を達成しています。

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千駄ヶ谷

東京・将棋会館は千駄ヶ谷にあります。向かい側には鳩森八幡神社があり、境内の将棋堂では、新年に祈願祭が行われるのが恒例です。小説家の村上春樹さんは千駄ヶ谷に住んでいたことがあります。ノーベル文学賞の発表があった昨日5日は、ファンが鳩森八幡神社に詰めかけ、発表の模様を中継で見守ったことがニュースになりました。

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中村修九段が控室に

増田四段が仕掛けて本格的な戦いに入りました。控室には中村修九段が訪れて検討に加わっています。中村修九段は第14期の新人王。弟子の阿部光瑠六段も第45期に新人王になっています。

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対局再開

12時40分、対局再開。すぐに数手進みました。

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対局者の昼食

対局者の昼食は、増田四段がうな重・松、肝吸い(ふじもと)、佐々木四段が冷やしたぬきそば(みろく庵)です。佐々木四段は12時過ぎには対局室に戻っていました。

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