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2015年10月

2015年10月14日 (水)

第3局は10月19日(月)

第46期新人王戦決勝三番勝負第2局は菅井六段が勝ち、対戦成績1勝1敗のタイになりました。最終第3局は10月19日(月)に大阪府大阪市「関西将棋会館」で行われます。

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(感想戦は16時15分頃まで行われました)

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(第2局の棋譜)

以上で本日の中継を終了いたします。ご観戦ありがとうございました。

(夏芽)

終局直後のインタビュー

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【菅井六段の終局直後のインタビュー】

── 本局を振り返っていかがでしたか?
菅井 少し苦しい局面が続いていたかと思ったのですが……まあ、1勝1敗なので第3局も頑張りたいと思います。

── 序盤から早い進行でしたが、形勢はどのように見ていましたか?
菅井 昼食休憩のあたりは少し自信があったのですが、そのあと多分、間違えて難しくしたかなと。

── 形勢に自信が持てたのは、どのあたりですか?
菅井 ▲6八歩(95手目)のところで、攻め合いにこられると負けだったと思うので、そこからは良くなったのかなと。

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【大橋三段の終局直後のインタビュー】

── 本局を振り返っていかがでしたか?
大橋 ずっと難しいと見ていたのですが……どこかで間違えたのだと思います。

── どこか誤算の変化がありましたか?
大橋 そうですね、途中はよく分からない局面もありました。

── 最終局に向けての抱負をお願いします。
大橋 はい、次も頑張ります。


(夏芽)

終局直後

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(終局直後の様子)

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(最終局に持ち込んだ菅井竜也六段。最後の新人王戦で有終の美を飾れるか)

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(追いつかれた大橋貴洸三段。優勝の栄冠はお預けとなった)

(夏芽)

▲大橋-△菅井 菅井六段の勝利

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▲大橋-△菅井戦は116手で菅井六段の勝ちとなりました。終局時刻は15時38分。消費時間は▲大橋2時間30分、△菅井1時間19分。
三番勝負は1勝1敗となり、決着は19日(月)に行われる第3局に持ち越されました。

(飛龍)    

後手勝勢

15時20分、局面は112手目△6六桂まで進んでいます。次に△7八金の詰めろが厳しく、(1)▲6七角は△7七金、(2)▲6六同角△同銀▲3三角は△7七角で、後手の攻めが続きそうです。

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(控室は山崎八段と竹内四段の兄弟弟子が検討を続けている)

(夏芽)

厳しい二枚飛車

時刻は15時を回り、局面は110手目△5九飛打まで進みました。菅井六段が飛車2枚を入手し、側面から厳しく迫っています。

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(対局室の天井カメラの映像。両者ともに前傾姿勢だ)

(夏芽)

決断の歩打ち

14時48分、大橋三段は48分の長考で▲6八歩と打ちました。この時点で、両者の消費時間は▲大橋三段1時間59分、△菅井六段1時間9分です。

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(夏芽)

長考の大橋三段

時刻は14時30分を回りましたが、局面は動かず、大橋三段の長考が続いています。

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(長考の大橋三段。流れを変えられるか)


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(控室の検討の様子。山崎八段と長谷川優貴女流二段が継ぎ盤をはさんでいる)

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(長谷川優貴女流二段)

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(その後、竹内雄悟四段も控室に姿を見せた)

(夏芽)

菅井六段がリード

時刻は14時を回り、94手目△7八銀まで進みました。菅井六段が居飛車穴熊の金銀をはがし、ペースをつかんでいます。以下▲同金△同馬▲7九銀打が予想される進行ですが、そこで△6七金とからむ手が厳しく、持ち駒に金銀がない先手は受け方が難しいと言われています。

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(自玉が手つかずの間に一気に迫る菅井六段)

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(1階の販売部では直筆サイン本が購入できる。揮毫は『勇猛精進』)

(夏芽)

激しい攻め合い

再開20分が過ぎ、80手目△5七角成まで進みました。激しい攻め合いに突入しています。

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(午後になり控室の検討に東和男八段が検討に加わっている)

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(日本将棋連盟常務理事・東和男八段)


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こちらは小学館の青年マンガ誌『ヒバナ』で連載中の将棋マンガ『或るアホウの一生』。本日は作者のトウテムポールさんが取材で来訪されています。『或るアホウの一生』は、プロ棋士を目指す奨励会三段にスポットを当て、個性あふれるキャラクターたちの成長を描いた群像劇ストーリー。棋譜監修は橋本崇載八段で、今月7日に単行本第1巻が発売されました。

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(昼食休憩前、真剣に読み入っていた山崎八段は「これはリアルに描かれていて面白い!」と太鼓判)

(夏芽)