新人王戦中継ブログ

第46期新人王戦は菅井竜也六段が決勝三番勝負を２勝１敗で制し、幕を閉じました。
ご観戦どうもありがとうございました。

（飛龍）

（飛龍）

（再三にわたり菅井六段を苦しめた大橋貴洸三段）

（飛龍）

（新・新人王の菅井竜也六段）

（難しい変化に考え込むシーンも）

（飛龍）

終局後、感想戦の前にインタビューが行われました。

（インタビューの前に緊張をほぐす菅井六段）

──相手に先勝されましたが、第２局で戻して、本局で勝ちました。この結果はいかがですか？

菅井　苦しい将棋が多かったので、そういう中でも結果を残せたのがよかったと思います。

──今日の自身の将棋は？

菅井　ずっと負けなんじゃないかと思っていたので、それも含めて運がよかったのかなと思いますね。

──三番勝負全体を見て振り返っていただきたいと思います。

菅井　中盤で大きなミスが多かったので、そういった課題は修正していかないといけないと感じました。

──３局とも振り飛車で穴熊でした。

菅井　そうですね。はじめは３局指せるのでいろいろやってみようかと思ったのですが、振り飛車穴熊がいま自分の中でいちばん自信があるので、それでいきました。

（インタビューに答える菅井六段）

──今回が六段に昇段されて最後の新人王戦でしたが、事前にインタビューしたときは気負いなどなく冷静な感じでした。実際対局されていかがでしたか？

菅井　いつもどおりに指して、自分の力が発揮できたのかなというふうに思います。

──師匠の井上先生や、その前の若松先生に次いで３世代続いての新人王になったのですが、その点は考えましたか？

菅井　知っていましたが、それを考えるほど余裕はありませんでした。

──有終の美を飾られて、今後はどんな？

菅井　そうですね。これを機にもっと活躍していければな、と思います。

（大橋三段にも質問が向けられた）

──大橋さん、先勝してリードしましたが、今日の結果を含めて三番勝負はいかがでしたか？

大橋　結果は残念ですね。

──非常に研究されて対局に臨まれているような感じを受けました。

大橋　やれるだけの準備をしてきたつもりです。

──指し手を見ていると、思い切った指し手が非常に目立ったと思うのですが、心がけたことはありますか？

大橋　そうですね。積極的にはいこうかなと思っていました。

──今日の第３局についてはいかがですか？

大橋　いつもどおり、やるつもりでいました。何かもっと冷静な手があったかもしれないですけど、ちょっと……。

（飛龍）

（最後の新人王戦で見事新人王に輝いた菅井竜也六段）

（健闘惜しくも優勝はならなかった大橋貴洸三段）

（多くの報道陣が取り囲む）

（飛龍）

第46期新人王戦トーナメント決勝三番勝負第３局、▲大橋貴洸三段－△菅井竜也六段戦は、16時19分、136手で菅井六段が勝ち、通算２勝１敗で第46期の新人王の座に輝きました。

（潤）

図は16時頃の局面。菅井六段は△９七桂とタダの桂を放り込みました。▲９七同金は△８八銀までの詰み。▲９七同香は△６七銀成が△８九竜以下の詰めろになります。控室ではピッタリした受けが見つかっていません。

（菅井六段は「新人王」をたぐり寄せたか）

（そのころ、控室に村田智穂女流二段が来訪した）

（飛龍）

終盤戦を迎え、控室の継ぎ盤での検討も熱を帯びています。

（長沼七段、西川和五段の姿も見えるが、検討の中心は北浜八段と奨励会員たち）

（飛龍）

図は５六で遊び気味だった銀を６七に引いたところ。控室でもこれが好手だと発見されたところで指されました。（１）△７八銀と詰めろをかける手には▲７八同銀△同竜▲７七金引があります。（２）△５八銀が検討されています。対して▲５八同銀なら△７八銀で必至がかかるため、▲７三桂と攻め合ってどうか。先手玉は次に△６七銀成（不成）とされても詰めろになりません。その間に後手玉を寄せられるかどうかの勝負のようです。

（大橋三段は遊び駒を活用する好手を繰り出した）

（飛龍）