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上図の△7五香が歩の裏を突いた痛打。Twitter解説の稲葉七段の評価も後手に振れました。
稲葉陽七段>△7五香でどうするのでしょうか。攻めきれるように見えないので受けるのでしょうか。(後手やや有利)
以下、▲7六銀△同香▲同金△8六桂と進みました。この△8六桂がタダ捨ての妙手で、対して(1)▲8六同金には△6六桂。(2)▲8六同歩には△8七桂▲同金△7九竜があります。
(菅井六段は巧みに手をつなぎ、形勢を好転させた)
(飛龍)
15時前、互いに竜を作った局面で大橋三段は▲7四桂と角銀両取りをかけました(上図)。以下、△7四同銀▲同歩△1九竜と進んでいます(下図)。
控室に差し入れを持って長沼洋七段が来訪しました。
(長沼七段持参のこがね芋。鳴門金時芋を使った焼き菓子)
(こちらは竹内雄悟四段からの差し入れ)
(中に小倉あんが入っている)
△5七角が見えにくい好手だったようです。次に△3五角上とすれば先手陣をにらむと同時に△3三歩で飛車を捕獲する狙いもあります。以下、▲3一飛打△6六角成▲6七金△3三歩▲3六飛と進みました。
棋譜コメントより、「うーん、先手がいいと思っていたのですが、難しいような気がしてきました。この△5七角は、さすがの一手といった感じの手ですね」と北浜八段。
(菅井六段は盛り返しつつあるか)
(若手棋士たちは研究会のため控室を退出。北浜八段が観戦記担当の木屋さんと奨励会員たちと検討している)
関西将棋会館には、関係者のみが上がっていける3階と4階に歴代名人の肖像画が飾られています。
(3階に木村義雄十四世名人)
(4階の大山康晴十五世名人は縦長のレイアウト)
上図63手目▲3五同角に対する△2四飛が、飛車角交換を迫る意表の手でした。そこで大橋三段は交換に応じず▲2六歩△3四歩▲6八角と進めました(下図)。
飛車角交換に進めなかったのが好判断で、後手が困っているのではないかとの評判です。
(大橋三段はリードを奪えるか)
図は13時20分頃の局面。
控室ではひとつの継ぎ盤を囲んで熱心に検討がされています。「△3五歩ってすごい手ですね」(西川和宏五段)。「大橋三段も予想はしていなかったんじゃないかな」(北浜八段)。
(右端は北浜八段、真ん中は西川和宏五段、その後ろに星野良生四段、左端は竹内雄悟四段)
(西川和五段と竹内四段は遠慮がちに離れて見ていた)
(対局再開前の大橋三段)
(同じく、どっしり構える菅井六段)
(席を外した後の入室)
13時になり、対局再開。大橋三段はすぐに盤上に手を伸ばしました。
(すぐに▲5四同歩を着手)
(昼食休憩時の盤面)
(昼食休憩時の御上段の間)
(菅井六段の王将、児玉龍兒作)
(大橋三段の玉将、源兵衛清安書)
菅井六段はそば定食を注文しました。大橋三段の注文はありません。