インタビュー
終局後、感想戦の前にインタビューが行われました。
──相手に先勝されましたが、第2局で戻して、本局で勝ちました。この結果はいかがですか?
菅井 苦しい将棋が多かったので、そういう中でも結果を残せたのがよかったと思います。
──今日の自身の将棋は?
菅井 ずっと負けなんじゃないかと思っていたので、それも含めて運がよかったのかなと思いますね。
──三番勝負全体を見て振り返っていただきたいと思います。
菅井 中盤で大きなミスが多かったので、そういった課題は修正していかないといけないと感じました。
──3局とも振り飛車で穴熊でした。
菅井 そうですね。はじめは3局指せるのでいろいろやってみようかと思ったのですが、振り飛車穴熊がいま自分の中でいちばん自信があるので、それでいきました。
──今回が六段に昇段されて最後の新人王戦でしたが、事前にインタビューしたときは気負いなどなく冷静な感じでした。実際対局されていかがでしたか?
菅井 いつもどおりに指して、自分の力が発揮できたのかなというふうに思います。
──師匠の井上先生や、その前の若松先生に次いで3世代続いての新人王になったのですが、その点は考えましたか?
菅井 知っていましたが、それを考えるほど余裕はありませんでした。
──有終の美を飾られて、今後はどんな?
菅井 そうですね。これを機にもっと活躍していければな、と思います。
──大橋さん、先勝してリードしましたが、今日の結果を含めて三番勝負はいかがでしたか?
大橋 結果は残念ですね。
──非常に研究されて対局に臨まれているような感じを受けました。
大橋 やれるだけの準備をしてきたつもりです。
──指し手を見ていると、思い切った指し手が非常に目立ったと思うのですが、心がけたことはありますか?
大橋 そうですね。積極的にはいこうかなと思っていました。
──今日の第3局についてはいかがですか?
大橋 いつもどおり、やるつもりでいました。何かもっと冷静な手があったかもしれないですけど、ちょっと……。
(飛龍)