« 2012年10月 | メイン | 2014年10月 »

2013年10月

2013年10月 9日 (水)

思い切り良く

53

図は14時ごろの局面。
松尾七段、宮田敦六段ともに「先手の調子が良さそう」と見ていた順に進んだ。
ここから藤森は△6六飛▲同歩△4七角と思い切り良く進めた。

56

宮田敦六段は▲4八飛△3六角成▲4四歩としてみたいと解説する。
松尾七段は飛車を逃げずに▲5三歩と垂らす手を考えてみたいと話す。

(野辺)

都成の手が止まる

50

13時50分ごろ、図の局面で都成が20分近く考えている。
控室ではこのタイミングで動く順が検討されている。
ここで▲5四歩△同歩▲4五歩と進めば先手の調子が良い(△同歩なら▲4四歩△5三金に▲6五桂がピッタリ)。
しかし▲5四歩に△同金と取られると後続が悩ましい。
松尾七段は単に▲4五歩と突く手を考えており、「感覚的には振り飛車を持ちたい」と話す。
図から▲4五歩△同歩に▲4四歩△同金▲同銀△同角▲5四歩(変化図)に、

2_2

「△6六角▲同歩△5四歩は後手の飛車がややぼやけている印象です。
ですから▲5四歩には△6六飛ですかね」と松尾七段。

(野辺)

谷川九段、片上六段が控室へ

80dsc_7497

谷川浩司九段。公益社団法人日本将棋連盟の会長を務める。
13時20分ごろに控室を訪れた谷川九段は関係者に「弟子がお世話になっております」と挨拶。
谷川九段は都成の師匠だ。

80dsc_7465

昼食休憩中に控室を訪れた片上大輔六段。こちらは理事を務める。
松尾七段に「お、松尾新人王じゃないですか」と声をかける。

(野辺)

対局再開

10dsc_7487

(定刻になり対局が再開された)

11dsc_7482

11dsc_7485

12dsc_7493

(悩ましげに頭を抱える都成。再開から10分が経過したが、まだ指さない)

(野辺)

対局者の昼食

70dsc_7476

にぎり・中 (千寿司)

70dsc_7472

親子重(みろく庵)

※対局者と同じものを注文して撮影しました

(野辺)

昼食休憩中の特別対局室

60dsc_7446

60dsc_7460

(使用されている駒は「大竹竹風師作 菱湖書」)

61dsc_7456

62dsc_7450

(△8六歩はわずか1分の考慮だった)

(野辺)

昼食休憩に入る

46

12時過ぎ、少し早いが図の局面で昼食休憩に入った。
消費時間は▲都成40分、△藤森1時間5分。
昼食の注文は都成がにぎり・中(千寿司)、藤森が親子重(みろく庵)。
対局再開は13時。

(野辺)

いきなりの開戦

42

12時前、藤森は少考で△8六歩と仕掛けていった。
「早い」「もう少し考えるかと思ったけど」と控室。
新人王戦らしく思い切りがいい展開だ。

指す手が難しい

39

図は11時30分ごろの局面。ここで藤森の手が止まっている。
宮田敦六段は「そろそろ後手も指す手が難しいですね。△2二銀と上がると▲3四歩で角が死ぬので△3四歩と打つ手もありますね」と解説する。

0dsc_7417

(朝の藤森四段)

(野辺)

藤森の好きな形

26

図は10時30分ごろの局面。
戦型は先手中飛車対居飛車の対抗形に。
互いに穴熊の中へ潜り込んだ。

1_2

図は前期三番勝負第1局、▲永瀬拓矢五段(現六段)-△藤森哲也四段戦

藤森は本局と同じく後手を持って、似たような形に進んでいる。
対局立会人を務める松尾歩七段は「大熱戦になってましたよね。1年たってもこの穴熊をやるということは、好きなんですね」と話す。

3dsc_7349

(朝の控室の様子)

青野照市九段(左)は第5期と第10期の新人王だ。いずれも2連勝のストレート勝ち。
松尾歩七段(右)は本局の立会人。
こちらは第32期の新人王。松尾七段も2連勝で新人王に輝いた。

(野辺)