図は65手目▲5七同銀の局面。△5七歩成を▲同銀と取ったところです。一見して△7七銀が浮かぶため、かなり大胆な対応です。以下、▲7七同桂だと△同桂左成▲7九玉△5七飛成▲同飛△8八銀までの詰みで技が決まるため、先手は▲6七玉とかわすしかなく、先手玉は一気に危ない形になります。伊藤女流四段にチャンスが到来しているのか、福間倉敷藤花はあえて△7七銀と打たせてしのごうとしているのか。伊藤女流四段が残り時間をつぎ込んでいるのを見て、千田八段は「チャンスを逃さないぞと考えているのでしょう」と話しています。(銀杏)
倉敷市はジーンズや帆布などのほか、マスキングテープ発祥の地として知られています。(銀杏)
(本局の両対局者も使用している帆布とマスキングテープ)
(将棋や大山康晴十五世名人をアピールしたマスキングテープも開発されている)
図は60手目△5五飛の局面。伊藤女流四段は△5六歩から△5五飛と力をためています。駒損していますが、落ち着いた指し回しです。特に図の△5五飛は、▲7四桂△同金▲5四馬といった攻め筋を防いだ攻防手でもあり「味のいい手」という評判です。(銀杏)
(伊藤女流四段は攻防手で力をためる)
控室に将棋世界の最新号である2025年12月号が届きました。倉敷藤花戦の記事も掲載されています。
(12月号の表紙は藤井聡太竜王・名人)
(伊藤女流四段が挑戦権を得た記事。後のページに対局の解説のページも)(銀杏)
図は56手目△6五桂まで。伊藤女流四段は昼食休憩を挟む44分の長考で△6五桂と跳ねました。2時間のうちの44分は、持ち時間の約37%を1手につぎ込んだことになります。そして、▲2一馬に△5六歩と垂らす攻めに本局の命運をかけました。終盤戦が近づいています。(銀杏)
(午後に入って、本田小百合女流四段、加藤圭女流二段、和田はな女流1級が控室を訪れた)
(伊藤女流四段は昼食休憩に入ったあとも12時20分ごろまで考え続けていた。対局再開後も考え続ける)
(両者は今回の倉敷藤花戦で11回目のタイトル戦となる。倉敷藤花戦では4回目となる)
(対局再開前、両対局者に飲み物が出された。福間倉敷藤花は「アイスロイヤルミルクティー」のLサイズ)
(伊藤女流四段には「カフェラテ」のMサイズが出された)(銀杏)
(昼食休憩時の対局室)
(昼食休憩時の盤面)
(本局で使用されている駒は大竹竹風師の菱湖書)
(書体が菱湖の駒は玉将に特徴がある)(銀杏)