【里見香奈女流三冠の談話】
――今日の対局を振り返っていかがでしたか。
「序盤が短くて、すぐ戦いになったんですけど……分かれがいいのか悪いのか、わからなくて。ただ、指していて少しずつですけど自信が出てきたという感じです」
――優勢を意識したのはどのあたりでしたか。
「指しやすいと思ったのは……▲5三角(61手目)と打ったあたりですね」
――倉敷で行う2局目に向けた抱負をお願いします。
「公開対局になるのですが自分のペースで一所懸命、考えて盤に向かえたら――と思います」
【甲斐智美倉敷藤花の談話】
――今日の対局を振り返っていかがでしたか。
「5筋を突いていったあたり(28手目)は、やってみようと思った将棋だったんですけど、△5四歩(35手目)を見落としていて。△5三歩を考えていたんですが、5四に垂らされて飛車を切らなくてはいけない展開になったので、そこでちょっと少し無理をしているのかなと感じました」
―第2局に向けた抱負をお願いします。
「今日の将棋も一所懸命、指せたので第2局もまた、気持ちを新たにして頑張りたいと思います」
(八雲)
時刻は15時を回りました。手数は100手を越えています。形勢は先手勝勢。そこからさらに手厚い指し回しを続けて、現在は不敗の態勢を築いたといわれています。
(八雲)
時刻は14時半を回りました。甲斐倉敷藤花は持ち時間を使い切って1分将棋に入っています。里見女流三冠は30分近く残しています。
図は飛車取りに△3八角と打って△4七角成としたところ。実戦は図から▲6五銀と進んでいます。ついに虎の子の桂を取られてしまった後手が窮地に立たされています。なにか勝負手を繰り出せないと、一気に差がついてしまいそうです。
「後手がはっきりつらいですね。先手優勢です」(中座七段)
Twitter解説の長岡五段も「先手優勢」の判断をくだしています。
長岡裕也五段>64手目△3八角 この手で秒読みに突入は、残り時間をみても後手がつらい展開です。▲2八飛△4七角成▲6五銀のときにうまい手があるかどうか。(先手優勢)