第29期倉敷藤花戦三番勝負第2局

2021年11月20日 (土)

第3局大盤解説会情報

第29期大山名人杯倉敷藤花戦第3局は21日に指され、大盤解説会が開催されます。第3局の大盤解説会は当日受付、自由席です。

【第3局大盤解説会】(当日受付、入場無料)
2021年11月21日(日)11時45分開場、12時45分開演 「倉敷市芸文館ホール」

解説は菅井竜也八段、聞き手は長谷川優貴女流二段です。

(翔)

記者会見

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(終局後、芸文館アイシアターで対局者の記者会見が行われた)

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(第2局に勝った加藤桃子清麗)

【加藤桃子清麗記者会見】

--今日の戦いを振り返っての感想と、勝ちを意識した局面を教えてください。
「今日の将棋は直前に指した戦型だったので、里見さん側が工夫されていると思いました。私は対応するだけなので自然に指すことを心掛けていました。具体的によくなったと思ったのは△5六銀(52手目)の飛角両取りから角を取れたところで。角を取れるのは珍しいので優勢なのか、私の判断が間違っているのかどっちかなと思いましたが、角を取れたので優勢ではないかと思って指していました」

--あとはそのまま指し進めたということでしょうか。
「そうですね、自分の形勢判断を信じて。ちょっと慎重になりすぎていたところもあったと思いますが、手堅く、逆転させないように意識しながら指していました」

--タイに持ち込めました。明日の抱負をお聞かせください。
「倉敷に来ることができて1日で帰るのはさみしいし物足りないので、明日があることが本当にうれしいです。連日でタイトル戦を指すのは初めてでどういう感じになるかわかりませんが、わずかな時間でも目一杯楽しみたいです。先後がわかりませんが、いつも通りのびのびと指せたらいいなと思います」

--△6六飛(64手目)から△7八角(66手目)という順を大盤解説会で菅井八段が高く評価されていましたが、あのあたりはどういう構想でしたか。
「3四桂を取りきれるかという勝負になっていました。△6六飛は感触のいい手というわけではないですが、馬を作りながら3四桂を取りたかったのでああいう順になってしまいました。でも菅井先生に抜群にいいと褒めていただいてうれしかったです」

--終盤以降は着実に指すことを心掛けていましたか。
「左美濃は堅いですが万が一があると1日に帰ることになっちゃって、それは絶対に嫌だったので、倉敷への愛を込めて慎重に指しました」

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(敗れた里見香奈倉敷藤花)

【里見香奈倉敷藤花 記者会見】

--今日の戦いを振り返っての感想をお聞かせください。
「早い段階で先のことを読みすぎて簡単なうっかりをしてしまいまして、そこからは取り返しがつかない局面になってしまったので、残念な一局でした。ふがいない内容になってしまいました」

--うっかりというのは具体的には。
「▲6五桂(47手目)に△同桂から清算されるのを、ほかの変化を読みすぎてうっかりしてしまいました。△5六銀(52手目)と両取りをかけられて駒損してしまい、そこからはさすがに立て直すことができなかったです」

--第3局への抱負をお聞かせください。
「今日はゆっくり休んで、明日は自分の力を出し切れるように集中して迎えられたらと思います」

(翔)

対局者、大盤解説会に出演

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(終局後、両対局者は大盤解説会に出演した)

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(加藤桃子清麗)

「序盤はあまり経験がない形でした。駒得になったので少しいいのかなと思ったのですが、勝ちに結びつけるのは大変だったので慎重に指していました」

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(里見香奈倉敷藤花)

「途中ひどいうっかりがあって駄目にしてしまったので、すごくもったいない将棋だったかなと思います」

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(菅井竜也八段が進行役を務めた)

(翔)

終局直後

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(終局直後)

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(勝った加藤桃子清麗)

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(敗れた里見香奈倉敷藤花)

(翔)

加藤清麗が勝って第3局へ

投了図

第29期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負第2局は、110手で加藤桃子清麗が勝ちました。終局時刻は14時51分。消費時間は▲里見倉敷藤花2時間0分、△加藤清麗1時間48分(チェスクロック使用)。

この結果、三番勝負は両者1勝1敗になりました。第3局は明日21日(日)10時から行われます。

14時頃の控室

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(日本女子プロ将棋協会理事の鹿野圭生女流二段が来訪。有森浩三七段とは有吉道夫九段門下の同門)

鹿野女流二段「棋譜中継を見て、間に合わないかと」

有森七段「新幹線の中で走らなあかんやろ」

鹿野女流二段「走ったけどな!」

(翔)

後手の勝利が近づく

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有森浩三七段は控室の関係者に「明日(第3局)の準備を始めたほうがいいですね」。加藤桃子清麗の勝利が近づいています。後手は駒得で、玉の堅さも大きく差がついています。

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(再開時、考える加藤桃子清麗)

(翔)

後手優勢

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午前中から速いペースで進行していましたが、午後になってもペースは落ちません。本局では10分以上の考慮がまだ3回しかありません。

既に終盤戦で、後手優勢と見られています。

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(控室には倉敷市在住の狩山幹生四段が訪れている)

(翔)

倉敷美観地区(5)

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(倉敷川)

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(朝は空気が澄んでいるのか、川面に周囲の風景がきれいに映っている)

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(長年、支えられている木々)

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(街並みに溶け込んだ大手コーヒーチェーン店)

(翔)

倉敷美観地区(4)

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(午前7時頃、外灯のあかりが消された)

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(1917(大正6)年に倉敷町役場として建てられた洋風木造建築、倉敷館。現在は観光案内所として使われいる。公衆トイレや授乳室、おむつ交換台、自動販売機などの設備がある)

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(倉敷館の前にあるポスト。明治時代に使われていたものを再現している。現役で稼働していて、もちろんハガキの投函ができる)

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(美観地区を象徴する白壁の蔵屋敷と「なまこ壁」。壁面に黒い瓦を貼り、目地を漆喰で塗り固めている)

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(ひし形模様もある)

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(美観地区内の工事フェンスも外観が統一されるデザイン)

(翔)

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