―― かなりの激戦でしたが、本局を振り返ってください。
里見 さばき合って、まずまずかなと思っていたのですが、そこから自然な指し方がわからなくて。よくなった局面はあったと思うのですが、間違えてしまって。ちょっと残っていたのが、幸いしました。
―― 勝利を収められたことについては。
里見 いいスタートが切れたので、また次も力を出せるように頑張ります。
―― 次は倉敷での公開対局になります。
里見 公開対局は倉敷藤花戦だけですので、いい状態で一生懸命指したいと思います。
―― 対局を振り返っていただいけますか。
伊藤 最初はよくわからなかったのですが、途中はよくなった局面はあったと思います。そこから決め切れなかったのが残念です。具体的な手がわからなかったので、何かあったのではないかと。
―― 第2局、巻き返しに向けての抱負を。
伊藤 倉敷藤花戦は初めてです。倉敷にいくのも公開対局も、初の体験になるので、楽しみと緊張というか。いい方向に持っていければいいかなと。
(吟)
第25期大山名人杯倉敷藤花戦三番勝負第1局は、170手まで里見倉敷藤花が勝ちました。投了図で▲1六同玉は△1五歩、▲1六同馬は△3八角成で一手一手の寄りです。終局時刻は16時5分。消費時間は両者2時間。第2局は11月26日(日)、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われます。
図の△4四金が華麗なる捨て駒で、後手が勝勢になった。▲同馬は△6五竜から先手玉を下段に落とせる。
■Twitter解説■
大平武洋六段>決め手になりそうな一撃。先手玉を押し返せば後手は勝ちが見えてきます。(後手有利)
(吟)
図の▲5三桂成を見て、中川八段は「脱出だ」と話す。伊藤女流二段は入玉がうまい。敵陣に入り込むことができるか。手数は150手を超えた熱戦だ。
(吟)