第20期倉敷藤花戦三番勝負第1局

2012年11月 8日 (木)

第2局は11月23日(金)、倉敷で

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(感想戦は40分ほどで終了した)

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(本局の棋譜)

第2局は11月23日(金)、岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」で行われます。

これで本局の中継を終了いたします。ご観戦いただき、ありがとうございました。

(紋蛇)

控室を上回る読み

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図は控室で勝負所と見られていたところで、△2五飛(参考図1)が検討されていました。

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以下、▲4五馬△2七銀▲3九玉△1八銀成▲同香△2八飛打(参考図2)。控室では2枚飛車の攻めが受けにくいと見られていました。しかし、両対局者が読んでいた▲1九金(参考図3)が好手。駒得を生かして攻めを余す狙いで、参考図3の局面は後手の攻め足が止まっています。

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(紋蛇)

感想戦(矢内女流四段)

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(紋蛇)

感想戦(里見倉敷藤花)

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(紋蛇)

終局直後

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(鋭い反撃を決めた里見倉敷藤花)

-里見さん、1局を振り返って感想をお願いします。

そうですね。序盤からわりと珍しい形になったので、難しいところが多かったですけど……。それが怖いところでしたが、上手くまとめられたかと思います。

-クイーン称号にリーチをかけましたが、意気込みをお願いします。

倉敷で対局させてもらえるので、一生懸命頑張りたいと思います。

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(新手を繰り出したが、敗れた矢内女流四段)

-矢内さん、一局を振り返っての感想をお願いします。

銀(24手目△7三銀)が自分の将棋だと思ったので、やってみたんですけど……。手の組み合わせが難しかったです。チャンスを生かしきれなかったかなと思います。

-第2局へ向けての意気込みをお願いします。

トーナメント戦に戻ったと思って、気持ちを切り替えて頑張ります。

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(すぐに感想戦が始められている)

(紋蛇)

里見倉敷藤花が先勝

Kurashikitouka201211080101111_3111手まで、里見香奈倉敷藤花の勝ちとなりました。終局時刻は15時29分、消費時間は両者2時間を使い切っています。

里見倉敷藤花が優勢

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谷川浩司九段指摘の▲7一銀が指されました。形勢は里見倉敷藤花よしです。


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(谷川浩司九段)

(紋蛇)

後手の攻めが細いか

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1図は矢内女流四段が△4四銀と打った局面。控室では代えて△2五飛(参考図1)が検討されていました。「△2五飛は△2七銀を狙いつつ、先手がそれを受ければ△3六歩が抜群の味だ。△2五飛に▲2八飛も△同飛成▲同玉△3六歩で後手がいい。以下▲4五馬は△2五飛が王手馬取り」(棋譜コメントより)。

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実戦では2図のように桂を取られたので、後手が戦力不足に陥っている模様です。

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(紋蛇)

午後の控室2

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(午後に入り、棋士が増えてきた)

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(左から遠山雄亮五段、関根女流六段、上田初美女王)

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(片上大輔六段)
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(野田澤彩乃女流初段)

(紋蛇)

後手の勝負所

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1図は▲7七角と打った局面。後手にとって攻めがつながるか、勝負所と控室では言われていました。

「1図から△3七銀(参考図1)▲同桂△同桂成▲同玉△6六角▲同角△3九飛(参考図2)の王手金取りが後手のやりたい手ですが、△3七銀を取らないで▲3九玉(参考図3)とひかれると困りそうですね」(藤井九段)
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そこで指されたのが△3五歩(2図)。▲3五同歩なら△3七歩と銀の代わりと打つことができます。「腰の入った攻めだ」と控室では評判です。

(紋蛇)

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