*第27期倉敷藤花戦三番勝負第3局

2019年11月24日 (日)

記者会見

就位式終了後、両対局者の記者会見が行われました。

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【里見香奈倉敷藤花 記者会見】

--5期連続、通算10度目の倉敷藤花に就位されたご感想をお聞かせください。
「初めて獲得したタイトルでしたので、印象が一番強いタイトルだと思います。(清水市代女流六段と獲得数で)並ぶということは歓迎会で聞くまで知らなかったですが、注目されていることは大変光栄に思いましたし、清水さんのような実績のある方と一緒の結果を残すことができて、うれしく思います」

--本局を振り返っていただけますか。
「最初はテンポよく進めていましたが昼食休憩前(59手目▲8九飛の局面)にちょっと思わしい対応がわからなくて、持ち時間2時間にしてはだいぶ長考になってしまったので、残り時間も少なくなりましたし、局面も守勢を余儀なくされていたのであまり自信はなかったです。ただ局面ごとに集中して自分の持っている力を出しきろうということで、局面に純粋に集中できていたところはよかったと思います」

--昨日は一貫性がなかったと話していましたが、50分の長考は昨日の反省もあったのでしょうか。
「昨日は読みがまとまっていないまま指していたり、予定変更をたくさんしたりで、自分としては残念な対局でした。結果というより内容に残念な気持ちが強かったので、今日は時間を使っても納得して指そうと思いました。そんなに長考していたとは気づかなかったです」

--勝ちを意識したのはどのあたりでしょうか。
「最後のあたりですかね。△5六歩(106手目)と突いて、金銀をたくさん持って寄せに入った段階では勝ちになったと思っていました」

--女流王将戦、女流王座戦もありましたが、体調面はいかがでしょうか。
「食事の面でも肉体的な休養の面でも気をつかっているので、風邪は引いていませんし、自分なりに気をつけています」

--家族の存在を支えにされていると思います。10期の節目に家族の存在をどう思われているか教えてください。
「昨日は家族が見にきてくれていて、終わったあとに一緒に食事をしました。初めての倉敷藤花戦のときから見にきてくれていますし、勝ち負けに関わらずいい意味で将棋のことを忘れさせてくれたり、次に向かう活力をくれたりするので、本当にありがたい存在です。だからこそがんばらないといけないと思います」

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(里見香奈倉敷藤花)

【伊藤沙恵女流三段 記者会見】

--第2局に勝たれて今日の最終局を迎えられました。集中して対局を迎えられたのでしょうか。
「今日は先後も決まっていなかったので、昨晩はゆっくり身体を休めようと思っていました」

--今日の対局は全体を通して、いかがでしたか。
「ずっと難しい形勢なのかなと思っていまして、当たり前ですがミスしたほうが形勢を損ねるという将棋なのかなと思いました」

--明確な悪手がはっきり見えなかったのですが、ご自身の中では何かありましたか。
「4六歩の形がいかにもコビンが開いていて危ない形だったので、それに神経を使いながら攻めていくような展開でしたが、1手1手難しく、攻めもクリーンヒットしているようではなかったです。攻めていくほうは切れると一瞬で終わるので、こちらのほうが指し手を考えやすいのかなと。難しい将棋でした」

--倉敷藤花は2回目の挑戦。初タイトルに向けても強い思いを持たれていると思います。里見倉敷藤花に阻まれることが多いと思いますが、今後に向けてこういうところをがんばっていきたいという抱負はありますか。
「自分なりに一生懸命やってきたつもりではありましたが、今回もタイトルには届かなかったので……。いま終わったばかりなので、今後のことは浮かんでこないです」

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(伊藤沙恵女流三段)

以上で第27期大山名人杯倉敷藤花戦の全ての日程が終了いたしました。今期もご観戦いただきましてありがとうございました。

(翔)

就位式の模様

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(すぐに就位式が行われるのが、倉敷藤花戦の大きな特徴)

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(棋士、関係者が出席する)

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(清水市代・日本将棋連盟常務理事から就位状を受け取り、深々と頭を下げる里見香奈倉敷藤花)

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(目録を受け取る)

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(伊東香織・倉敷市長から大山名人杯を受け取る。後ろには手助けする男性職員も)

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(岡荘一郎・倉敷市文化振興財団理事長から、記念品の目録を受け取る)

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(敗れた伊藤沙恵女流三段にも、日下知章・山陽新聞社取締役 倉敷本社代表から記念品の目録が手渡された)

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(防衛した里見倉敷藤花の挨拶)

「昨日に引き続き、ご観戦いただきまして誠にありがとうございます。関係者の皆様、ありがとうございました。昨日は不甲斐ない内容になってしまいましたが、今日は気持ちを新たに指すことができました。明日からも少しずつ棋力向上ができるよう勉強に努めてまいります。来年もまたこの場に足を運んでいただきますとうれしく思います。本日は長時間、ありがとうございました」

(翔)

両対局者、大盤解説会場へ

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(終局後の大盤解説会場)

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(両対局者が登壇した)

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(左から大盤解説聞き手の武富礼衣女流初段、里見香奈倉敷藤花、駒操作係の倉敷市役所支部会員さん)

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(左から、駒操作係の倉敷市役所支部会員さん、解説の菅井竜也七段、伊藤沙恵女流三段)

(翔)

終局直後

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(終局直後)

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(5連覇を達成した里見香奈倉敷藤花)

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(7回目のタイトル挑戦も実らず、伊藤沙恵女流三段)

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(直後に大盤解説会場に移動することがあらかじめ決まっていたため、感想戦は行われず、終始両者無言だった)

(翔)

就位式

終局後、就位式が行われました。

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(清水市代・日本将棋連盟常務理事から里見香奈倉敷藤花に就位状が贈られる)

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(伊東香織・倉敷市長から大山名人杯を贈られる)

(翔)

里見倉敷藤花、5連覇達成

0116

第27期大山名人杯倉敷藤花戦第3局は116手で里見香奈倉敷藤花が勝ちました。終局時刻は15時3分。消費時間は両者2時間0分(持ち時間各2時間、チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)これでシリーズ成績は里見倉敷藤花の2勝1敗となり、防衛が決まりました。
里見倉敷藤花は5連覇、通算10期目の倉敷藤花獲得になります。

(翔)

勝ちに行った手

0088

▲6五角に対し、里見倉敷藤花は△6七歩成。▲4三角成の狙いを受けませんでした。
控室では「勝ちに行った手」と言われています。有森七段は「皆さん、そろそろ胴上げ(終局)の準備を」と報道陣に声をかけました。

(翔)

勢いのある後手

0070

午後に入り、戦いが本格的に始まりました。図は△6五銀の局面。検討する清水市代女流六段は「後手の駒に勢いがありますね」と話しています。

先手は2八銀が壁形のまま戦いに入ったのが懸念材料です。

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(検討する清水市代女流六段)

(翔)

大山名人記念館

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(芸文館に併設する大山名人記念館)

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(大山康晴十五世名人の写真や愛蔵品が展示されている)

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(今日は将棋教室の開講日)

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(9面指しで指導対局する、岡和俊・棋道指導員)

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(撮影した午前は初段を目指す上級者のクラスで、2枚落ちや4枚落ちで対局していた。今日午後は、8クラスに分かれる教室のうち最上級の有段者クラスを開講している)

※生徒さんの写真掲載は、教室の了解を得ております。

(翔)

大盤解説会

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(今日の大盤解説会は、芸文館ホールで行われる)

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(来年1月には「白壁倉敷将棋フェスタ」が開催される)

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(ホールのロビー)

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(ロビーに飾られている、大山康晴十五世名人の足跡をたどるパネル)

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(大盤解説会。大盤の駒操作は、日本将棋連盟倉敷市役所支部会員が担当している)

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(きびきびした解説が昨日も好評だった菅井竜也七段)

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(聞き手の武富礼衣女流初段)

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(入場無料。多くの方が訪れている)

(翔)