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2026年10月

2026年10月 5日 (月)

下段の香に力あり

▲3九香

局面は中盤戦の攻防が続ていますが、藤本七段がペースを握っていると見られています。図の▲3九香は次に▲3七香で飛車を取る狙い。△3八歩と受けられても▲同香△同と▲3六歩△3四飛▲4五銀(変化図)で飛車を捕まえることができます。長考に入った永井三段は、うまく勝負手を繰り出すことができるでしょうか。

変化図

M_keyholder_2
(関西将棋会館の1階・オフィシャルショップで販売されているアクリルキーホルダー)

(夏芽)

対局者のおやつ

14時30分、両対局者の控室におやつが用意されました。おやつは両者同じで「ティラミス」と温かいほうじ茶。藤本七段のほうじ茶のみ、対局室に運ばれています。

おやつ
(対局者のおやつ)

(夏芽)

永井三段の攻め

△6五歩

盤上は▲2六飛のあと、永井三段が△9五歩▲同歩△9七歩▲同香△6五歩の順で果敢に攻めていきました。飛車、角、桂を働かせる厳しい攻めですが、ゆっくりしていると先手から▲9四歩~▲9三歩成の逆襲があります。

永井三段の踏み込みが功を奏すか。徐々に局面は激しくなってきました。

永井三段

(夏芽)

残り時間

▲2六飛

▲6八金右に30分を消費した藤本七段は、△4一玉の次の▲2六飛に36分を投入しました。先手は次に▲3六飛で歩を払う手があります。

この時点で両者の消費時間は▲藤本七段2時間3分、△永井三段49分(チェスクロック使用)。1時間以上の差がつき、藤本七段は早くも残り1時間を切りました。それだけ中盤戦の重要な局面であることが分かります。

駒音公園
(関西将棋会館前の駒音公園。外は午前中、降っていた雨がやんでいる)

カツラ
(桂の樹が植えられており、3メートル以上の高さになっている)

(夏芽)

読みの入った金寄り

△4一玉

再開後、盤上は▲6八金右△4一玉と進みました。後手から△3七歩成▲同桂△3六歩という攻め筋があるため、先手はそれに備えたくなる局面ですが、藤本七段の▲6八金右は自玉の守りを固めることで、△3七歩成▲同桂△3六歩に▲4五桂で攻め合う狙いです。

対して永井三段は△4一玉と居玉を解消。次の戦いに向け、互いに相手との間合いをはかっています。

藤本七段

(夏芽)

対局再開

12時40分に対局が再開しました。この先は休憩なしで、終局まで指し続けることになります。

再開前
(両者とも再開前は早めに席に戻っていた)

残り時間
(昼食休憩の時点での残り時間)

藤本七段
(再開後は、藤本七段の手番)

永井三段

対局再開
(12時40分、再開が告げられたが、藤本七段の考慮はしばらく続いた)

(夏芽)

昼食休憩時の対局室

M_hiru1

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(昼食休憩時の特別対局室)

M_hiru3
(42手目△3六歩の局面)

M_hiru4
(駒は熊澤良尊師作で、書体は錦旗)

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(棋譜用紙。午前中だけで消費時間に40分の差がついた)

(夏芽)

昼食休憩

△3六歩

図の42手目△3六歩の局面で昼食休憩になりました。12時までの消費時間は▲藤本七段1時間20分、△永井三段39分(チェスクロック使用)。

昼食は、藤本七段が一期一麺の「とり南蛮うどん」、永井三段が手打吉兆の「天ざるそば」。対局再開は12時40分です。

とり南蛮うどん
(とり南蛮うどん)

天ざるそば
(天ざるそば)

(夏芽)

開戦

▲3五歩

10時55分頃、藤本七段が先に▲3五歩と仕掛けました。両者ともに「雁木」に組んでおり、守備力の面ではほぼ互角。後手は△6五歩の反撃筋があり、このあと激しい攻め合いになることも十分考えられます。

M_furigoma1
(記録係・柳瀬二段による振り駒)

M_furigoma2
(歩が3枚で第1局は藤本七段の先手。第2局は永井三段が先手になる)

(夏芽)

永井大三段

永井大三段は静岡県浜松市の出身。新人王戦は今期が初出場で高坂直矢三段、古賀悠聖六段、宮澤紗希女流初段(現女流二段)、鳥巣友希三段、森本才跳四段を相手に勝ち上がっています。三段での優勝となれば、第44期(2013年)の都成竜馬三段(現七段)以来の快挙です。

本局のふたりは、普段からインターネットを利用して練習将棋を指す間柄。年齢は永井三段が1つ上、奨励会への入会は藤本七段が1年先輩になります。

期   対戦相手 勝敗
第57期 1回戦 高坂直矢三段 ○
2回戦 古賀悠聖六段 ○
3回戦 宮澤紗希女流初段 ○
準々決勝 鳥巣友希三段 ○
準決勝 森本才跳四段 ○
5勝0敗(勝率1.000) ※段位は対局時。

永井三段

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