【勝った藤本七段の談話】
――本局を振り返って。
藤本 1局目を先手で負けてしまったので、2局目が後手ですので相当準備しないと大変な勝負になると思っていて。前局は残り時間が時間が少なくなってしまったので、そのあたりを気をつけながら指しました。秒読みに差し掛かるあたりは難しくなってしまったと思っていたのですが、自玉を堅くする方針で指していて徐々によくなったのかなと思いました。
――千日手模様になったあたりはどう見ていましたか。
藤本 後手番ですし、時間の差が少しあった状況でしたので仕方がないと思っていました。
――第3局に向けて意気込みをお願いします。
藤本 第3局はまた振り駒になるので、第2局以上に準備が必要だと思います。なるべくいい将棋が指せるように意識してやっていきたいです。
【敗れた永井三段の談話】
――一局を振り返って。
永井 先後が決まっているのに守備範囲外の手がきて、序盤の研究が相当甘かったなと最初は思いました。そこからセンスのない駒組みをしたような気もしたのですが、▲6六銀(59手目)と出たところは立て直してきたんじゃないかと。ちょと難しくはなっていると思ったのですが、先にバランス崩してしまったかもしれません。
――千日手模様になったあたりはどう見ていましたか。
永井 千日手は確かに権利だと思ったんですけれども、対局中は少しよくなったと思っていたので。これを千日手にするのはちょっとイヤだったので打開しました。
――第3局に向けて意気込みをお願いします。
永井 本局は一方的になってしまって、自分としてはかなり残念だったので、もうちょっと準備して少しでも実力を高めて、もう少しいい内容の将棋を見せられるようにしたいと思います。
(琵琶)
△2七銀直不成以下、▲4八金△2六桂▲3七歩△3八桂成▲3六歩△2九成桂と進み、飛車を取った後手が勝勢になりました。
(琵琶)
熱戦が展開されています。先手が▲2七銀(図)と打って△3八桂成を防ぎました。以下△7六歩▲8八銀△4四角▲8三馬△4二飛▲6五馬と進んでいます。互いの上部が手厚くなり、今度は相入玉の可能性が出てきました。
(琵琶)
▲6二銀と打って局面を打開した永井三段が攻め続けていましたが、1図から△8二飛▲6一馬△4五銀▲9四馬△7五歩(2図)と進んでいます。藤本七段が反撃に転じました。

(琵琶)

控室では千日手濃厚といわれていましたが、永井三段は▲6二銀と打って打開しました。「これで勝ったら男だねぇ」と中川八段が感嘆の声を上げています。△6五桂には▲5五歩△同銀▲4五桂△4四角▲5三銀不成△同金▲5五銀△同角▲5三桂成といった順が見えます。残り20分まで考えた永井三段が勝負に出ました。
(琵琶)
図から△8二飛▲7九玉△8一飛と進みました。以下▲6九玉△8二飛▲7九玉△8一飛を繰り返せば千日手になります。中川八段は「ここまで進んでしまうと先手は仕掛ける順が見えません。千日手が濃厚だと思います」と話しています。
(琵琶)