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2025年10月

2025年10月 6日 (月)

感想戦

Hattori06(服部七段は史上4人目の連覇に向けて好発進)

Saitou06 (初の大舞台を経験した斎藤六段)

Kansou01 (感想戦の様子)

Kansou02 (三番勝負において2局連続の立会人を務めた村山八段が見守る)

Kansou03 (崎原三段も三番勝負で2局連続の記録係だった)

Hattori07

Kansou04 (表情が緩むことも)

本日の中継は以上で終了いたします。ご観戦いただき、まことにありがとうございました。第2局以降もお楽しみに。

(飛龍)

終局直後

Kyokugo01(主催紙インタビューが行われた)

――まずは感想を。
服部 今期、最後の新人王戦になりますので、いい内容でと思っていました。先日、他棋戦ではあまりいい内容ではなかったので、今日どうなるかちょっと不安もありました。中盤は分からないところが多かったのですが、一局を通してそんなにミスもなく指せたのかなと思っています。
斎藤 中盤で△4六歩(46手目)を軽視していて、それでいっぺんに形勢を損ねてしまったので、そういう中盤以降の見落としやミスを、減らしていかないといけないという気持ちが強いです。

――中盤はAIの評価値では少し先手が指しやすそうな局面もあった。実際に指してみて。
服部 確かに、昼の休憩(40手目△7三桂)のところはちょっと自信が持てないような気がしていました。序盤で△4四角(22手目)が部分的な形なのですが、4四が争点になってしまったので、ちょっと反応しすぎた可能性もあるのかなと。序盤で▲8七歩と打ってもらえると思ったのですが、うまく保留されて歩を2枚持たれたので、主導権を握られる展開になってしまったかと思っていました。

Hattori05 (幸先よく先勝した服部慎一郎七段)

――好転して手応えを感じたところは。
服部 ▲4八桂(63手目)に△4七角成といって、こちらは△6五桂と跳べるので、そこで指せるかと思いました。

Saitou05 (敗れた斎藤明日斗六段はあとがなくなった)

――本局を振り返って。
斎藤 序盤は結構、主導権を握れる展開になったので、面白いかなと感じていたのですが、具体的によさに結びつける順が難しくて。▲6六角(41手目)は少し弱気な手だった気もするので、そのあたりでうまく手を見つけられればとは思ったのですが。中盤は▲2五飛(45手目)に期待したものの△4六歩が厳しい手で、そこで踏みとどまれる順が浮かばなくて本譜の決戦にいってしまったのですが、飛車を切っていった(51手目▲3五飛)のがやりすぎで、そこから粘りが利かない形だったと思います。

――思いきった踏み込みに見えた。
斎藤 消去法に近い形だったのですが、もう少しいい粘りがあったかもしれないので、そのあたりはよくなかったですね。自信はまったくなく、仕方ないかなといったところでした。

Kyokugo02
――次戦に向けて。
服部 準備していい内容の将棋を指せるように頑張りたいと思っています。序盤で主導権を握られて、あまり面白くない展開になってしまったので、そこを補強できて面白い将棋が指せればと思います。先後が分かるので、策を練っていきたいと思います。
斎藤 中盤以降の内容がかなりまずく、見どころのない将棋になってしまったので、まずはよい将棋を指して何とか第3局につなげられればと思っています。

Kyokugo03
――次戦は東京で、斎藤六段のホームでの対局となる。気持ち的に違うところは。
斎藤 そういうところもあるのかもしれませんね。

(飛龍)

服部七段が先勝

Shinjin202510060101_78

第56期新人王戦決勝三番勝負第1局は、78手で服部七段の勝ちとなりました。終局時刻は15時38分。消費時間は▲斎藤明3時間0分、△服部1時間53分(持ち時間各3時間、チェスクロック使用、切れたら1手60秒未満の着手)。第2局は10月21日(火)、東京都渋谷区「将棋会館」で行われます。

(虹)

斎藤六段が持ち時間を使いきる

Shinjin202510060101_72図の局面で斎藤六段が持ち時間を使いきり、1手60秒の秒読みに入りました。服部七段は1時間以上を残しています。

(飛龍)

駒音公園

Park01(関西将棋会館には隣の公園が望める部屋がある)

Park02(その名も駒音公園。真ん中の木は……)

Park03 (駒の材料となるツゲの木)

Park04(休憩所。利用者のいない間を見計らって撮影)

Park05 (屋根は角度によっては隙間がない)

Park06 (駒音公園は今年3月にオープン)

Park07

Park08 (信号の向こうにはJR高槻駅がある)

(飛龍)

反撃

Shinjin202510060101_58服部七段は△3六角と攻め合いを目指し、斎藤六段は▲3三歩成△同金に▲4七歩と受けに回りました。

Shinjin202510060101_61以下、△4四金引▲4八桂に△4七角成と今度は服部七段が踏み込んで反撃しています。

Shinjin202510060101_64Hattori04 (手番を得た服部七段も踏み込んでいく)

(飛龍)

対局者のおやつ

14時30分頃、両者の控室におやつが運ばれました。おやつは両者とも岡山県産晴王タルトで、飲み物は服部七段がオレンジジュース、斎藤六段がホットコーヒー。

Oyatsu01 (服部七段のおやつ)

Oyatsu02 (斎藤六段のおやつ)

Oyatsu03 (晴王がぎっしりのタルト)

(飛龍)

斎藤六段、踏み込む

Shinjin202510060101_46上図は△4六歩と打った局面。▲4三歩成△同金右▲1一角成△3三桂に、(1)▲2九飛と逃げれば△4七歩成▲同銀△5五角(変化図)で桂取りと△8八角成の両狙いになります。

Shinjin202510060101_54斎藤六段はバッサリと(2)▲3五飛と切り飛ばし、△3五同歩▲4四歩△同金▲4五香△同金▲3四歩と攻めていきました。

Shinjin202510060101_57Saitou04 (斎藤六段は飛車切りの英断から攻めていく)

(飛龍)

特別対局室のふすま

特別対局室では、朝からふすまが閉められていました。

Tokutai04 (上座の後ろ側のふすま)

Tokutai05 (松に鶴が描かれている)

Tokutai06 (こちらのふすまには……)

Tokutai07 (花の咲く梅の木が描かれていた)

(飛龍)

開戦

午前中の▲3五歩で歩がぶつかり、戦いの始まりを告げました。

Shinjin202510060101_37△3三銀▲4五歩△7三桂に昼食休憩を挟んで▲6六角△2四銀と進んでいます。先手のカナ駒はまだ前に出ていません。△2四銀は、いち早くカナ駒を繰り出して先手の攻め駒を狙う一着になります。

Shinjin202510060101_42

Saitou03 (先手番らしく仕掛けていった斎藤六段。戦果を挙げられるか)

(飛龍)