囲み取材
感想戦終了後、優勝した服部五段が囲み取材に応じました。
── 改めて新人王になった喜びを。
服部 対局が終わったばかりで、まだ実感がわかないのですが、苦しいシリーズを制することできてうれしいです。
── ご自身で手応えがあったのは2局目? 3局目?
服部 両方熱戦だったので、手応えは両方ありました。
── 過去の優勝者について。
服部 新人王を取った先生は偉大な方が多くて、そこの優勝者として自分の名前が載るのはうれしく思います。
── 記念対局の希望とかは?
服部 いや、特に希望とかは……でも、上の先生は強い方ばかりなので、指せることはうれしく思います。
── 藤井聡太竜王(五冠)と指したいとかは?
服部 そうですね。盤を挟んでみたい気持ちはありますが、公式戦で当たりたいという気持ちもあるので、なんとも言えないです。
── 今年度の好成績について。ご自身では、どう感じていますか。
服部 特別、何か変わったことをしているわけではなく、一局一局、丁寧な気持ちで目の前の将棋を全力で指している感じです。ちょっと出来すぎかなとは思いますが、ただ、負けた将棋で「もっといい内容を指せたのではないか」と思うことはあります。
── 昨年の加古川青流戦の優勝から1年、ご自身で成長した部分は。
服部 1年前は結構早指しで、急所の場面でも早く指してしまうことが多かったのですが、今期に入ってからは、しっかりと腰を落ち着けて考えることができるようになってきたので、その点は少し成長したのかなと思います。
── 近い目標と、遠い未来の目標を。
服部 まずは目の前の将棋を一局一局全力で指すこと。遠い目標はタイトル戦に出ることですね。
以上で第53期新人王戦決勝三番勝負の中継を終了します。本日はご観戦ありがとうございました。来期の新人王戦もお楽しみに。
(夏芽)