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2022年10月24日 (月)

終局直後

Hattori09(勝った服部慎一郎五段)

Kuroda09 (敗れた黒田尭之五段)

Ue14 (終局後の両者)

Ue21(すぐにインタビューが行われた)

――服部五段、本局の感想を

服部 仕掛けが軽率で、苦しい時間が長かったかと思います。なので、何とか1つ勝つことができて、ホッとしています。

――55手目▲6三歩のときに攻め合いに出た判断は?

服部 ▲6二歩成を受ける手も難しいので、何か攻め合いにいくしかないのかなと思いました。しかし、桂を跳べたところで(△5七桂成と)桂を成ったとしても相手の穴熊にはあまり響かないので、こちらも銀を1枚剥がされる(5二まできたと金が▲4一と~▲3一とで銀を取る)展開で、形勢としては実戦的に勝ちにくいかなと思いました。

Hattori14 ――どのあたりで好転したか?

服部 (80手目)△5六角▲4七歩△5七桂成で結構難しいのかなと思いました。そこで▲2三銀成とこられて、そこからも本当に……。最後、(107手目)▲2八銀に△4六歩とつないで攻めが切れない形になって、なおかつ自陣が堅いので、ちょっと勝ちでもおかしくないのかなと思いました。

Kuroda14

――黒田五段、昼食休憩明けの▲4八飛から猛攻する展開の形勢は?

黒田 突き詰めれば居飛車がよくなるのかもしれないのですが、実戦的には人間同士なら互角か少々振り飛車持ちかと思いました。

――どのあたりで流れがおかしいと思ったか?

黒田 割りと終盤まで互角以上はあるのではないかと思っていたのですが、△3二角(100手目)で相手玉が寄らない形になったので、厳しいことになったと感じました。

――両者に。1勝1敗のタイになった。最終局に向けて。

服部 次は最後になるので、悔いのない、いい将棋を指したいと思っています。

黒田 次、勝ったほうが優勝という分かりやすい形になったので、全力を尽くして挑みたいと思います。

Hattori15

――服部五段に。新人王戦もタイになり、ほかの重要な対局もいろいろあって対局数も1位。体調面の手応えは?

服部 対局は多いですが、普段と変わらずにいつもどおりを意識してやっています。特に心がけていることはありませんが、体調だけは崩さないようにと思っています。

(飛龍)