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チェスクロック方式が導入されて最初となる第53期新人王戦は、黒田尭之五段と服部慎一郎五段、関西本部所属の棋士同士の決勝三番勝負となりました。対局はすべて関西将棋会館で、黒田五段の先勝を受けた第2局は10月24日(月)に指されます。対局開始は10時。昼食休憩は12時から12時40分。持ち時間は各3時間(チェスクロック使用)。切れたら1手60秒の秒読み。先手は黒田五段です。立会人は小阪昇八段、記録係は中山丈瑠2級(小林健二九段門下)がそれぞれ務めます。
(本日の大阪は晴れ、気温は20度前後まで上がる見込み)
中継は棋譜・コメントを虹、ブログを飛龍が担当いたします。どうぞよろしくお願いいたします。
(飛龍)
【黒田尭之五段】
――本局を振り返って
黒田 序盤は自信がなかったのですが、中盤でうまく手を作れたのかなという。最後は難しかったです。
――「中盤で手を作れた」について
黒田 70手目△9三銀~△8四銀~△7四歩の筋で、自玉の近くで攻めているので自爆になってしまう可能性もあり非常に怖かったのですが、見た目以上にうるさかったのかなと思います。
――先勝について
黒田 2局目もありますので安心はせずに、次に向けていろいろと考えていきたいと思います。
【服部慎一郎五段】
――本局を振り返って
服部 序盤から手将棋(力戦形)で、難しい展開なのかなと思ったのですけど、途中でバランスを崩してしまいました。72手目△8四銀▲6六銀に△7四歩と突かれて、本譜でやるしかないと思ったのですが少し足りない感じもしたので、ダメにしてしまったのかなと。86手目△6六桂の王手が入るので、実戦的にきつい展開になってしまいました。△8四銀とは上がらせないほうがよかったのかもしれません。
――昼食休憩前の51手目▲6九玉について
服部 4筋で戦いを起こされそうだったので、6筋、7筋方面のほうにいくのが自然かなと思いました。
――次局に向けて
服部 本局は途中でバランスを崩してしまったので、第2局は軌道修正をして中終盤でしっかり読めるようにと思っています。
(虹)
第53期新人王戦決勝三番勝負第1局は、106手で黒田五段が勝ちました。
終局時刻は15時26分。消費時間は、▲服部2時間13分、△黒田2時間32分(持ち時間各3時間、チェスクロック使用、使いきると1手60秒未満の秒読み)。三番勝負の初戦を制した黒田五段が優勝まであと1勝としました。第2局は10月24日(月)に関西将棋会館で行われます。
(翔)