44年前の新人王
本局の立会人の小阪八段は44年前、第9期の新人王戦優勝者。四段当時のことで、決勝三番勝負の相手は同門で同学年だった(故)森安秀光九段(当時七段)でした。森安秀九段は新人王戦優勝が最多タイの3回、さらに決勝三番勝負進出6回の記録は誰にも破られていません。小阪八段は森安秀九段の4期連続6回目となる決勝三番勝負において、第1局の敗戦から2連勝で優勝しました。
小阪八段「入門はこちらが先で、非常に仲がよかったです。もう将棋のことはあまり覚えていませんが、前日のことなど余計なことばかり覚えています」
(マスクを取って1枚)
黒田五段の師匠は畠山鎮八段。その師匠の森安正幸七段は森安秀九段の実兄で同門の棋士です。畠山鎮八段の双子の兄が同門の畠山成幸八段と、兄弟筋の多い一門になっています。
(飛龍)

上図は昼食休憩明け、▲4八飛が指された局面。黒田五段は休憩前に40分考えました。対して服部五段は12分の考慮で△8六歩と突き出します。▲8六同歩△7四歩▲6四歩△同歩▲6三歩と進んで下図。黒田五段は相手の飛車の横利きが止まったところで突き捨てを入れ、歩を垂らしました。
そこに第1局に続き、両常務理事が控室を訪れます。

(飛龍)












12時、図の局面で黒田五段が40分ほどの長考に沈んだまま昼食休憩に入りました。ここまでの消費時間は▲黒田1時間29分、△服部29分。昼食の注文は黒田五段が第1局に続き、ふな定の極上うな重、服部五段がイレブンのハンバーグAセット(ライス、みそ汁)でした。対局は12時40分から再開されます。






図は10時20分頃の局面。戦型は黒田五段の三間飛車に進んでいます。第1局では後手番で横歩取りに誘導していました。



