終局直後
――一局を振り返ってください。
増田 序盤からずっと難しい展開だと思っていました。中盤で飛車角交換できて指しやすくなり、優勢になったと思ったんですけど、最終盤かなり難しくしてしまって、最後は何とか逃げきれました。
――手応えはどの辺でしょうか。
増田 △7六桂(110手目)と打ったあたりです。自玉に詰めろがこないことを確認でき、相手玉に詰めろをかければいいので、勝ちかなと思いました。
――高野四段はいかがでしょうか。
高野 難しい将棋だと思ったんですけど、そっか……。どのあたりで判断を間違えたのか、とっさには分からないですね。飛車を渡してやれなかったとすれば、最初のほうに戻らないといけないかもしれないです。
――増田六段は3度目の優勝を目指すシリーズですが、意気込みはいかがでしょうか。
3回優勝することは難しいですし、過去に達成した棋士は少ないので、かなり強い気持ちで挑みました。
――2局目の抱負をお願いします。
増田 1局目に勝てたので、展開的に楽になったかなと思いますが、次は先手番なので、しっかり主導権を握って戦える将棋にしたいと思います。
高野 第1局は、先手番を落として負けで結構痛いと思ったんですけど、しっかり準備して、気持ちを切り替えて、3局目につなげるように頑張りたいと思います。
(紋蛇)