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図の▲7四歩に対して佐藤六段は40分近く考えていましたが、△同飛と取りました。そこで▲8三角と▲5六角が予想されていました。後者は以下△6五角▲同角△同桂▲8三角△7五飛▲7六歩△7七桂成と激しい順も指摘されていましたが、本譜は▲8三角でした。
(再開前の豊島将之六段)
(翔)
(佐藤天彦六段。大きなかばんを持って戻ってきた)
(△1四歩と着手)
(豊島六段はすぐに▲7四歩。撮影の間に3手進んだ)
(立会人の小阪昇七段)
(記録係の冨田誠也初段が「時間になりました」と告げる)
(佐藤六段が戻る前に、豊島六段は▲1五同香と指した)
(先に対局室に戻ったのは豊島将之六段)
(△1四同香までの局面)
(駒は児玉龍兒さん作の錦旗書)
48手目△1五同香の局面で12時10分となり、昼食休憩に入りました。消費時間は▲豊島1時間35分、△佐藤天35分。対局は13時に再開されます。
佐藤六段は、突き越された端から△1四歩と動きました。「えらいとこを突いていったなぁ」とは立会人の小阪昇七段。本局は△5二玉型であり、△4一玉型と一路離れている点をいかした仕掛けです。▲1四歩△同香▲1五歩△同香▲同香△1四歩が一例。先手は▲2四歩、後手は△5五角が狙い筋として残っています。
(対局開始前、豊島将之六段)
(3階エレベーターホール。木村義雄十四世名人の肖像画)
(経歴を紹介するボード)
(3階事務室。秋は新人王戦だけでなく、多くの棋戦が佳境を迎える季節)
図は▲1五歩と端を詰めた局面。わずかながら前例もある局面です。
少し進んで、佐藤六段が△2四歩と打ったところで、棋士室では「豊島六段の意表を突いたかもしれませんね」と言われています。△2四歩の前例もありますが、△2五歩も考えられました。
(対局開始前、佐藤六段はじっと瞑想していた)
(佐藤天彦六段)
(豊島将之六段。後ろは記録係の冨田誠也初段)
(立会人の小阪昇七段が見守っている)