2020年7月

2020年7月 4日 (土)

71図は15時30分過ぎの局面。
直前に後手は△7二玉と上がりましたが、これは▲8三桂と▲2一飛の狙いを同時に防ぐ好手に見えました。しかし、里見清麗がすかさず突いた▲7五歩(図)が急所の一手。対して△7五同歩は▲7四歩が猛烈に厳しく、以下△7四同銀は▲6四桂で後手敗勢です。従って、後手は▲7五歩に手を抜いて攻め合うと見られていますが、かなり忙しい局面になっており、控室では先手優勢と見られています。

65図は15時頃の局面。
先手が後手の飛車の捕獲に成功しています(図から△2五飛は▲2六歩)。
「後手は何か頑張らないといけないですね。妖しい手を繰り出すとか。普通に指していると、悪くなってしまいそうです」(真田八段)

54図は13時50分頃の局面。
「後手は△3一飛と深く引くこともできましたが、△3四飛から△3三桂と積極的な姿勢を見せました。ただ、飛車が狭くなっていますから、先手もそこをとがめにいくと思います。互いに突っ張った応酬で、激しい局面になりそうです」(真田八段)

Img_1391 里見清麗は自玉付近で強く戦っている。

4712時、図の局面で上田女流四段が20分使って昼食休憩に入りました。消費時間は▲里見54分、△上田2時間5分。昼食の注文は里見清麗が「うな重(松・ご飯少なめ)、肝吸い」(ふじもと)、上田女流四段が「にぎり(中)」(千寿司)。対局は13時に再開します。

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うな重(松・ご飯少なめ)、肝吸い。

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にぎり(中)。

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将棋会館の外は雨が小止みになり、薄日がさしている。ただ、ぐずついた空模様はこのあとも続くようだ。

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お隣、鳩森神社は緑が濃くなっていた。

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雨上がりに青い桔梗が映えていた。

36図は10時50分過ぎの局面。6筋が歩がぶつかり、局面が動き出しています。上田女流四段は先手の▲6六歩に28分少々使って△7一玉と玉の囲いを進めました。
「△7一玉は狙われている端に近づいて危険な意味もあるので慎重に考えたのでしょう。後手としては6六歩をできるだけ取らないで進めたいのですが、指す手が難しいところだったと思います。中盤の難所にさしかかっていますね」(真田八段)

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上田女流四段は慎重に時間を使って△7一玉と引いた。