2021年9月23日 (木)

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ーーお疲れさまでした。一局を振り返っていかがでしたか。

加藤桃 ちょっと私のほうから動いてしまったんですけど、それがどうだったか、ちょっとよくわからないと思いながら指してしまいました。そのあとやや苦しいかなと思いながら指していたんですが、△1五香を打ってチャンスが回ってきたと思ったので、でもそのあとも難しかったのでわからないんですけど。

ーー勝ちを意識したのはどのあたりですか。

加藤桃 △5五金と竜を押さえたあたりで、攻めがつながる形になったと思いました。

ーー里見香清麗との連敗を止めました。

加藤桃 過去のことなんであまり気にしないようにしていたんですけど、勝つことができたのは本当に嬉しくて、少しほっとしている自分がいます。

ーー対局場はいかがでしたか。

加藤桃 すごく広いホテルだなと思いました。自室から見える都心の夜景が素晴らしくて、アメニティも充実していましたし、タイトル戦に出るっていうのはこういうことなんだっていうくらい感動することばかりでした。お料理も美味しかったですし、最上階で対局させていただいてすごく嬉しいです。光栄でした。

ーー次戦の抱負をお願いします。

加藤桃 先後が決まっているのでしっかり対策を立てて体調にも気をつけて頑張りたいと思います。

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ーーお疲れさまでした。一局を振り返っていかがでしたか。

里見香 序盤早々ちょっと悪くなってしまって、終始自信がなかった気がします。中盤はちょっと難しくなったかなと思ったのですが、無理に動き過ぎたかもしれないです。

ーー対局場はいかがでしたか。

里見香 大変素晴らしいところで対局させていただいて、コロナ禍というところで本当に細かい部分までお気遣いいただきましたので、本当に感謝しています。

ーー次戦の抱負をお願いします。

里見香 今日はちょっと不甲斐ない内容になってしまったので、次局気持ちを切り替えて頑張りたいです。

Dsc_0895 (インタビュー後の感想戦には佐藤天九段が加わった)

20210923114 開幕局は加藤桃女流三段が制しました。終局時刻は17時5分。消費時間は、▲里見香3時間36分、△加藤桃3時間28分。第2局は10月13日(水)に東京都千代田区「ホテルニューオータニ」で行われます。

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リードを奪った加藤桃女流三段が徐々に追い詰めています。上図で△2七金とはがせるのが大きな手。▲2七同玉は△7七竜▲同桂△1六角から寄り筋です。里見香清麗は△2七金に▲4八玉とかわしましたが、△6八銀と厳しく迫ります。▲6八同竜なら△同竜▲同角△3八飛▲5七玉△3七金から後手勝勢です。

2021092396控室は終局が近いというムードです。

Dsc_0789(勝利が見えてきた加藤桃女流三段)

大成建設は『人がいきいきとする環境を創造する』をグループ理念とし、「自由闊達 価値創造 伝統進化」の大成スピリットからなる行動指針、経営計画に取り組む、建築工事を中心とした企業です。今期から装いも新たにして「大成建設杯清麗戦」と名を改められました。

ここ東京都港区にも大成建設が担った建物が数多く存在します。オークラ東京以外の建物を一部紹介します。

Dsc_0454 (気象庁・港区立教育センター)

Dsc_0382 (日本酒造虎ノ門ビル)

Dsc_0385 (ノリタケ虎ノ門ビル)

Dsc_0404 (品川シーズンテラス)

Dsc_0451001(道に彼岸花が。小さい秋見つけた)

※撮影は対局日前日に行っています。

2021092386端攻めに出た里見香清麗ですが、加藤桃女流三段の対応がよく、形勢は後手がリードしています。しかし里見香清麗は容易に土俵を割らない棋風です。ここからの粘りに注目です。

Dsc_0760(百戦錬磨の里見香清麗。どう挽回していくか)

15時のおやつの情報です。里見香清麗が「フレッシュジュース、グループフルーツジュース」、加藤桃女流三段が「レモンパイ、アイスティー」。

Dsc_0826(里見香清麗の品)

Dsc_0823(加藤桃女流三段の品)

Dsc_0832(撮影用のおやつは佐藤天九段が召し上がった)

Dsc_0857(佐藤天九段はアイスカフェオレを注文。ガムシロップを入れる)

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Dsc_0846(佐藤天九段は「貴族」の愛称で知られる)

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「メレンゲがサクッとして、次は爽やかなレモンのクリーミーな味わい、そして最後にクッキーの部分がしっとりしています。とてもおいしく、食感も楽しめました」(佐藤天九段)

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じっくりした中盤戦になりました。△8九竜と寄ったところですが、▲8八金がそっぽに寄せる一着。控室では代えて▲6八金が予想されており「8八?」と意外そうな声が上がりました。

Dsc_0805001 (午後からは佐藤康九段、佐藤天九段、清水女流七段が検討中)

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Dsc_0821(控室のモニター画面に映る盤面。△1四同歩まで。里見香清麗の狙いは▲8八金△7九竜と手番を得て端攻めすることにあった)

今期、加藤桃女流三段は全女流棋士と同様に予選からのスタートでした。初戦で武富礼衣女流初段に敗れ、幸先の悪い出だしでした。通常の棋戦ではこれで終了ですが、1敗までチャンスが与えられているのが本棋戦の特徴です。

Dsc_0798 もう1敗もできない中、再挑戦トーナメントでは相川春香女流初段、長沢千和子女流四段、甲斐智美女流五段、室谷由紀女流三段、竹部さゆり女流四段、山根ことみ女流二段を撃破し、本戦に進出。本戦で香川愛生女流四段を、挑戦者決定戦で鈴木環那女流三段に勝ち、挑戦者の座に就きました。

2021061865 上図は本戦の香川女流四段戦。▲7五飛に対し、△2五歩が狙いの歩突きでした。▲2五同歩は△1五歩▲同歩△2五桂▲2六金△1七歩が一例で穴熊を崩しにいけます。本譜は▲8五飛としましたが、△2六歩▲同銀△8四歩▲8六飛△4六歩▲同歩△同銀▲同金△2六角からペースを握ることに成功しました。

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続いて挑戦者決定戦の鈴木女流三段との対戦です。鈴木女流三段は今期、充実著しい戦いぶりを見せており、他棋戦では敗れています。

2021071455 次の手が決め手でした。△9五角が粘りを許さない好打です。以下▲7七桂△4九桂成▲同玉(▲6八玉は△5五飛~△5七角)△4八歩▲5九玉△5七銀と進み、粘り強い鈴木女流三段を62手の短手数で投了に追い込みました。

2021071462加藤桃女流三段は里見香清麗の厚い壁を崩せるでしょうか。今シリーズは目が離せません。

2021092365昼食休憩再開後の指し手は△6五同金。この手は30分以上の考慮でした。里見香清麗は▲5四飛成と竜を作ります。6五で浮いている金に狙いをつけています。

2021092366ここで加藤桃女流三段は金を逃げずに△5五桂と踏み込みました。勢いのある手です。▲6五竜△4七桂成▲同金△4九飛の進行が予想されますが、里見香清麗の受け、加藤桃女流三段の攻めという構図になりそうです。

Dsc_0777(加藤桃女流三段は初の清麗奪取に向けて勢いよく攻め込む)