2020年7月
11時頃の控室
午前のおやつ
序盤の勝負どころ
戦型は三間飛車
対局開始
第3局は7月31日(金)
第2期ヒューリック杯清麗戦五番勝負は第2局までを終え、里見香奈清麗(女流四冠)が2連勝。防衛まであと1勝と迫っています。里見清麗が隙なく3連勝で防衛するのか、挑戦者の上田初美女流四段が反撃の狼煙を上げるのか。第3局は7月31日(金)に東京・将棋会館で行われます。対局開始は9時。持ち時間は各4時間(チェスクロック方式)。先手は里見清麗です。
【主催 ヒューリック株式会社】
本局の立会人は塚田泰明九段、記録係は中村真梨花女流三段。
中継は棋譜・コメントを牛蒡、ブログを独楽が担当いたします。よろしくお願いいたします。
【棋譜】
http://live.shogi.or.jp/seirei/kifu/2/seirei202007310101.html
感想戦
終局直後のインタビュー
終局後、まずは両対局者にインタビューが行われました。
――お疲れさまでした。まずは里見清麗にお聞きします。序盤は前期五番勝負第3局と同じでしたが、そのあたりは意識されていましたか。
里見清麗 そうですね。ただ、そのあと早い段階で▲4五銀(31手目)と出られましたので、まったく違う将棋になったと思います。△2三金(32手目)のあたりは先手の手も広いので、指された手に対応していければと。
――2筋を破らせて反撃する展開となりました。手応えはいかがでしたか。
里見清麗 昼食休憩中はほかの手もあるかと思って、いろいろと考えていました。ただ本譜が自然かと思いましたし、△4五桂(46手目)と取りながら左桂がさばけたので。ちょっと指しやすいのかなと思いました。
――最後は緩急自在の指し回しでした。
里見清麗 ▲6二飛成(65手目)と切られるのはわかっていたのですが、考えてみると大変でした。もうちょっと何かあったかもしれませんが、怖いながらも踏み込んで指せたと思います。
――あと1勝で防衛となりました。今後の抱負をお願いします。
里見清麗 変わらず体調に気を付けて。コンディションを整えて指したいです。
――ありがとうございました。
――上田女流、お疲れさまでした。先ほどもお話がありましたが、前例のある進行でした。意識はされていたのでしょうか。
上田女流四段 そうですね。候補のひとつでした。
――▲4五銀(31手目)と前例と手を変えて攻めていきました。感触はいかがでしたか。
上田女流四段 △2三金(32手目)と上がられたあとがちょっとわからなかったですね。飛車引き(39手目▲2九飛)や角上がり(37手目▲7七角)のあたりで何かあったかもしれません。
―― ▲1五銀(41手目)から2筋を破る構想で指されました。あのあたりの感触を教えてください。
上田女流四段 元々銀を打つイメージでは指していました。ただ△3三桂~△4五桂(32手目~36手目)と跳ねられて悪くなったかなと。
―― 終盤の入り口で▲6五飛(61手目)と打ちました。代えて▲5五歩が控室では有力と見られていましたが、そのあたりはどうだったのでしょう。
上田女流四段 局面がもう苦しいのかなと思って。本譜の▲6五飛は勝負手気味でした。(▲5五歩については)ちょっとわからないですね。
―― これで連敗となってしまいました。次局に向けて抱負をお願いします。
上田女流四段 少し期間が空くのですが、やはり体調に気をつけて頑張りたいと思います。
――ありがとうございました。