2020年7月10日 (金)

終局直後のインタビュー

終局後、まずは両対局者にインタビューが行われました。

――お疲れさまでした。まずは里見清麗にお聞きします。序盤は前期五番勝負第3局と同じでしたが、そのあたりは意識されていましたか。

里見清麗 そうですね。ただ、そのあと早い段階で▲4五銀(31手目)と出られましたので、まったく違う将棋になったと思います。△2三金(32手目)のあたりは先手の手も広いので、指された手に対応していければと。

――2筋を破らせて反撃する展開となりました。手応えはいかがでしたか。

里見清麗 昼食休憩中はほかの手もあるかと思って、いろいろと考えていました。ただ本譜が自然かと思いましたし、△4五桂(46手目)と取りながら左桂がさばけたので。ちょっと指しやすいのかなと思いました。

――最後は緩急自在の指し回しでした。

里見清麗 ▲6二飛成(65手目)と切られるのはわかっていたのですが、考えてみると大変でした。もうちょっと何かあったかもしれませんが、怖いながらも踏み込んで指せたと思います。

――あと1勝で防衛となりました。今後の抱負をお願いします。

里見清麗 変わらず体調に気を付けて。コンディションを整えて指したいです。

――ありがとうございました。


――上田女流、お疲れさまでした。先ほどもお話がありましたが、前例のある進行でした。意識はされていたのでしょうか。

上田女流四段 そうですね。候補のひとつでした。

――▲4五銀(31手目)と前例と手を変えて攻めていきました。感触はいかがでしたか。

上田女流四段 △2三金(32手目)と上がられたあとがちょっとわからなかったですね。飛車引き(39手目▲2九飛)や角上がり(37手目▲7七角)のあたりで何かあったかもしれません。

―― ▲1五銀(41手目)から2筋を破る構想で指されました。あのあたりの感触を教えてください。

上田女流四段 元々銀を打つイメージでは指していました。ただ△3三桂~△4五桂(32手目~36手目)と跳ねられて悪くなったかなと。

―― 終盤の入り口で▲6五飛(61手目)と打ちました。代えて▲5五歩が控室では有力と見られていましたが、そのあたりはどうだったのでしょう。

上田女流四段 局面がもう苦しいのかなと思って。本譜の▲6五飛は勝負手気味でした。(▲5五歩については)ちょっとわからないですね。

―― これで連敗となってしまいました。次局に向けて抱負をお願いします。

上田女流四段 少し期間が空くのですが、やはり体調に気をつけて頑張りたいと思います。

――ありがとうございました。

Interview (インタビューの模様)