（上田女流四段はタイトル挑戦まであと１勝とした）

（敗れた岩根女流三段）

以上で本局の中継を終了いたします。ご観戦くださいまして、ありがとうございました。

この局面で岩根女流三段が投了しました。終局時刻は16時８分。消費時間は、▲上田２時間19分、△岩根３時間０分。勝った上田女流四段は、本戦決勝で伊藤沙恵女流三段－石本さくら女流初段の勝者と挑戦権を懸けて対戦します。

図の▲２四角が厳しく、先手優勢が明らかになりました。４六の竜を逃げても▲５一馬△同金▲同角成で後手玉はもたない格好です。

上図は後手が６五に銀を打った局面。ここで先手は▲５五飛△７六銀▲８六角（下図）と切り返しました。以下△８六同角▲同歩と進むと８七の地点のキズが気になりますが、それでも成算ありと判断しています。穴熊の遠さを生かした踏み込みといえそうです。

（再開直前の様子）

（岩根女流三段はブランケットを羽織っていた）

（手番の岩根女流三段は、再開後も引き続き考えていた）

（対局室の高雄の間）

（手番の岩根女流三段側から撮影）

（対局者の残り時間）

（対局室からの景色。外では強めの雨が降っており、ビル群は霧がかっていた）

12時、この局面で岩根女流三段が12分使って昼食休憩に入りました。消費時間は、▲上田46分、△岩根１時間12分。

昼食注文は、上田女流四段が「豚キムチ弁当（ごはん少なめ）」（鳩やぐら）、岩根女流三段の注文はなし。対局は12時40分から再開されます。

戦型は居飛車対振り飛車の対抗形になりました。

図は10時30分頃の局面。このあと後手は、△４二角～△３四飛として石田流に組み替える展開が予想されます。

（初手▲７六歩を着手する上田女流四段）

（岩根女流三段の２手目は△３四歩）

（早いペースで指し手が進んでいた）

朝は両対局者とも９時50分に入室。振り駒は上田女流四段の振り歩先で行われ、「歩」が３枚。上田女流四段の先手番が決まりました。

（上田女流四段）

（岩根女流三段）

（振り駒の様子）