里見香奈倉敷藤花に伊藤沙恵女流三段が挑戦する第27期大山名人杯倉敷藤花戦(主催:倉敷市・倉敷市文化振興財団・山陽新聞社)三番勝負は、11月10日(日)に鳥取県米子市「米子・皆生温泉 華水亭」で開幕します。両者の三番勝負での対戦は第25期に続き2度目。里見倉敷藤花は通算10期目で5連覇を、伊藤女流三段は初タイトルを懸けた三番勝負となります。
本局の立会人は西村一義九段、記録係は小高悠太郎三段(所司和晴七段門下)、現地大盤解説は稲葉陽八段、聞き手を加藤桃子女流三段がそれぞれ務めます。持ち時間は各2時間(チェスクロック使用)。使いきると1手60秒未満の秒読み。対局開始は10時。昼食休憩は12時から13時。先後は振り駒で決定されます。
本局のネット中継は棋譜・コメントが武蔵記者、ブログを潤が担当します。よろしくお願いします。
【倉敷市】
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/
【倉敷市文化振興財団 アルスくらしき】
http://arsk.jp/
【山陽新聞社】
http://c.sanyonews.jp/
(潤)
第1局 11月10日(日) 鳥取県米子市「華水亭」
第2局 11月23日(土) 岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」
第3局 11月24日(日) 岡山県倉敷市「倉敷市芸文館」
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終局後、主催者によるインタビューが行われました。
――序盤を振り返っていかがだったでしょうか。
伊藤 前回に指したときと似たような形でしたが、こういった感じにもなるのではないかと思っていました。
――流れが変わったと思ったところは。
伊藤 △7七歩(60手目)が入って、少しよくなったのかなと。
――勝ちを意識されたところは。
伊藤 こちらに詰みがなく、△6九銀(76手目)とかけて受けが難しいので、勝ちになったのかなと思いました。
――タイトル戦への意気込みをお願いします。
伊藤 しばらくタイトル戦という舞台から離れてしまっていたので、挑戦できてうれしいです。里見さんは安定して勝たれていて、自分の得意形を持っている難しい相手かなと思います。せっかくこのような舞台に立てるので、悔いが残らないように指したいと思います。
――対局を振り返っていかがだったでしょうか。
加藤 早い段階から指し手がずっと難しかった印象でした。飛車を取られてからはだいぶ苦しくしてしまいました。
――今後に向けての意気込みをお願いします。
加藤 今回ここまで来られたのは運がよくて、まだまだ実力不足。来年も倉敷藤花戦で結果が出せるよう、強くなれるように頑張りたいと思います。
(文)